『層間騒音』© 2025 FINECUT Co.韓国映画で3週連続興収1位を記録した、“音系”ホラー映画『層間騒音』が10月10日(金)に公開決定、ティザービジュアルが到着した。
ドン、バタン、カタカタ…。日常生活で聞こえる何気ない生活音が、もしも音の発信源が分からず、得体のしれない恐怖も伴う“怖音(ふおん)”だとしたら…。
タイトルの「層間騒音」という言葉は、集合住宅で上下階から聞こえてくる生活音(足音、話し声、ドアの開閉音、家電製品の音など)を指す韓国の言葉。
原因不明の騒音が鳴り響く、古い団地を舞台をした本作は、2025年6月に韓国で封切られたばかり。公開と同時に口コミが広がり、韓国映画の中で3週連続第1位を獲得し、いまなお盛大な集客ぶりを見せている(7月30日現在)。
ある日、聴覚障がいを持つソ・ジュヨンは、妹のジュヒが突然失踪したと知らされる。2人は以前一緒に暮らしていたが、ジュヒは騒音が聞こえると言い始め、ジュヨンには補聴器を付けてもその騒音が聞こえず、食い違いから喧嘩になったきり。
ジュヒが住んでいた団地の部屋に入ると、天井にはびっしりと防音シートが敷き詰められていた。直後に尋ねてきた隣人から、「夜は静かにしてもらえますか、これ以上うるさくしたらその口を裂く」と脅される。しかし、ジュヒが失踪した後の部屋には誰も居ない。
妹が見つかるまで団地の部屋に泊まることにしたジュヨンは、補聴器を介して奇妙な音が聞こえ始める。やがて音だけでなく何かの存在も感じるようになり…。これらは、妹の失踪に関係しているのか、それとも…。
本作は、ジャンル映画に特化し、世界的権威のある第57回シッチェス・カタロニア映画祭のアンヘル・サラ・コルビ芸術監督から“今年最高のジャンプスケア”と評されたほか、「『仄暗い水の底から』の再来」「韓国ホラーの新たなマスターピース」という高評価を得ている。
監督を務めたキム・スジンは、ミジャンセン短編映画祭「4万回の殴打」部門で、最優秀作品賞の受賞歴を持つ実力派で、『哭声/コクソン』『コンジアム』の音響監督を務めたパク・ヨンギが、かつてない身の毛のよだつサウンドを生み出した。
聴覚障がいのある主人公ソ・ジュヨンを演じるのは、Netflixシリーズ「ジャガイモ研究所」のイ・ソンビン。行方不明の妹を探すうちに、不可解な騒音が齎す恐怖と対峙するという役どころを演じきった。
同じく団地の騒音に悩まされている怪しい隣人には、Netflix配信中のドラマ「未知のソウル」で注目を浴びる、リュ・ギョンスが演じている。
今回完成したティザービジュアルでは、団地の玄関ドアを一面に写し出しているが、太い赤字で不穏な殴り書きが…。書かれている内容は、「お願いです 静かにしてください」と記されている。
さらに何枚も紙が貼られており、「“うめき声うるさい”、“足音やめろ”、“私の言葉が冗談に聞こえますか。なぜ私の話を聞いてくれないのですか“」といった文字が並び、目を疑うような凄惨な光景が確認できる。果たして、“怖音(ふおん)”の正体は、“人か、それとも…”。
また併せて届いた場面写真でも、主人公のソ・ジュヨンが少しだけドアを開けて、団地の廊下をそっと覗くシーンを捉えており、不気味な雰囲気を体感できる。
なおキム・スジン監督は、脚本執筆中と撮影中に突然物が倒れる心霊現象や不可解な音を聞いたと証言している。
『層間騒音』は10月10日(金)より新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)