韓国で口コミ爆発の団地ホラー『層間騒音』10.10公開決定 謎の“怖音”の正体とは――

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2025年07月31日 13:40  クランクイン!

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映画『層間騒音』ティザービジュアル (C)2025 FINECUT Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED
 韓国発のホラー映画『層間騒音(そうかんそうおん)』が、10月10日より劇場公開されることが決定。ティザービジュアルと場面写真が解禁された。

【写真】そっとドアを開けて様子を窺う『層間騒音』場面カット

 ドン、バタン、カタカタ…。日常生活で耳にする何気ない生活音。しかし、もしその音の発信源が分からず、得体の知れない恐怖を伴う“怖音(ふおん)”だったとしたら――。タイトルにある「層間騒音」とは、集合住宅において上下階から聞こえてくる足音、話し声、ドアの開閉音、家電製品の音などの生活音を指す、韓国の言葉である。

 原因不明の騒音が鳴り響く、古い団地を舞台とした本作は、2025年6月に韓国で封切られた。公開と同時に口コミが爆発的に広がり、韓国映画の中で3週連続第1位を獲得。いまなお盛大な集客ぶりを見せている(7月30日現在)。ジャンル映画に特化し、世界的権威のある第57回シッチェス・カタロニア映画祭のアンヘル・サラ・コルビ芸術監督からは「今年最高のジャンプスケア」と評され、他からも「『仄暗い水の底から』の再来」「韓国ホラーの新たなマスターピース」という高評価を得ている。

 聴覚障がいを持つソ・ジュヨンは、妹のジュヒが突然失踪したと知らされる。2人は以前一緒に暮らしていたが、ジュヒは騒音が聞こえると言い始め、ジュヨンには補聴器を付けてもその騒音が聞こえず、食い違いから喧嘩になったきり会っていなかった。

 ジュヒが住んでいた団地の部屋に入ると、天井にはびっしりと防音シートが敷き詰められていた。直後に尋ねてきた隣人から、「夜は静かにしてもらえますか、これ以上うるさくしたらその口を裂く」と脅される。しかし、ジュヒが失踪した後の部屋には誰もいない…。

 妹が見つかるまで団地の部屋に泊まることにしたジュヨンは、補聴器を介して奇妙な音を聞くようになり、やがて音だけでなく何かの存在も感じはじめる。これらは妹の失踪に関係しているのか、それとも…。

 聴覚障がいのある主人公ソ・ジュヨンを演じるのは、ドラマ『ジャガイモ研究所』のイ・ソンビン。行方不明の妹を探すうちに、不可解な騒音がもたらす恐怖と対峙するという難役を演じきった。同じく団地の騒音に悩まされている怪しい隣人役には、Netflixで配信中の大ヒットドラマ『未知のソウル』で注目を浴びるリュ・ギョンス。

 監督のキム・スジンは、ミジャンセン短編映画祭「4万回の殴打」部門で最優秀作品賞の受賞歴を持つ実力派。『哭声/コクソン』『コンジアム』の音響監督を務めたパク・ヨンギが、かつてない身の毛のよだつサウンドを生み出した。

 解禁されたティザービジュアルでは、団地の玄関ドアが一面に写し出され、そこには太い赤字で「お願いです 静かにしてください」と不穏な殴り書きがなされている。さらに何枚もの紙が貼られ、「うめき声うるさい」「足音やめろ」「私の言葉が冗談に聞こえますか。なぜ私の話を聞いてくれないのですか」といった文言が並ぶ。これらは失踪した妹の部屋で起きた異変を暗示するヒントでもあり、他の住民にも不快な影響を与えていたことが一目で分かる。果たして”怖音”の正体は、人か、それとも…。

 また場面写真では、主人公のソ・ジュヨンが、少しだけドアを開けて、団地の廊下をそっと覗くシーンが切り取られている。不気味な雰囲気を体感できる写真だ。

 なお、キム・スジン監督は、脚本執筆中と撮影中に突然物が倒れる心霊現象や不可解な音を聞いたと証言している。

 映画『層間騒音』は、10月10日より全国公開。
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