熊本出身、柳明日菜の初監督・脚本・主演作『レイニー ブルー』ソウル国際女性映画祭コンペに選出

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2025年07月31日 16:01  cinemacafe.net

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『レイニー ブルー』 (C)映画「レイニーブルー」製作委員会
柳明日菜が監督・脚本・主演を務める映画『レイニー ブルー』が、第27回ソウル国際女性映画祭(Seoul International Women's Film Festival/SIWFF)長編コンペ部門「ディスカバリー」に正式招待されることが決定。日本作品として唯一の選出となった。

高良健吾、中島瑠菜、笠兼三ら熊本ゆかりのキャストが出演した本作は、日本映画界の名優・笠智衆の故郷である熊本県玉名市・玉東町を舞台に、同じく同郷の柳明日菜による初監督・脚本作品。

「映画は人生を変える出会い。私も映画を創って人の心を動かしたいー」撮影当時、現役高校生だった柳が学校に行けなかった時期の葛藤、実体験を描いた青春群像劇。

【国際的な価値と規模を誇るSIWFF】
ソウル国際女性映画祭は、女性の視点から世界を見つめ、映画界における多様性と創造性を支援するアジア最大級の女性映画祭。映画『レイニー ブルー』は、正式招待された唯一の日本映画。

今年の映画祭には世界131か国から4,129本の応募が集まり、長編国際コンペティション「ディスカバリー」部門には、86か国394作品の応募の中から、わずか8本のみが選ばれた。

本部門は「これから世界に羽ばたく才能を発掘する」ことを目的としており、国際的な批評家や業界関係者が注目する登竜門的存在。決勝進出作品には、アメリカ、スペイン、リトアニア、インド、スロベニア、チリ、フランスなど世界中から選りすぐりの作品が並んでいる。

【日本国内での盛り上がり】
2025年3月「大阪アジアン映画祭」でワールドプレミア上映。史上最年少監督ということで話題を集めた。7月4日よりDenkikan(熊本)で先行上映がスタートし、7月18日よりアップリンク吉祥寺(東京)で公開され、初日から3日間、満席となった。

主演は映画『緑のざわめき』(23/夏都愛未)、『メンドウな人々』(23/安田真奈)の柳明日菜。

玉名高校演劇部で脚本・演出を担当した経験から映画の世界へ。美少女図鑑アワード2021九州グランプリ受賞。全国高校生マイプロジェクトアワード2023で全国優秀賞、地域Summit特別賞を受賞。

本作『レイニー ブルー』は、高校在学中に撮影に挑んだ故郷を舞台にした初監督作品で、脚本、主演も担当。

共演には熊本出身の高良健吾、中島瑠菜、小沢まゆ、そして笠智衆の孫にあたる笠兼三ら実力派の俳優陣が参加。

また、徳永英明の名曲「レイニーブルー」が劇中では挿入されており、少女の不安的な日常を見事に表現している。

柳明日菜(監督・脚本・主演)よりコメント
私の中学・高校は、日本のお父さんと呼ばれた俳優・笠智衆さんの卒業校です。
私の家も笠さんの生家に近く、さらに私の生まれ年や中学入学年が笠さんとちょうど100年違いという不思議な縁があります。少し自慢したくなる話ですが、同級生の誰も知らないのが少し残念です。私は、映画や演劇などの文化芸術には「触れた人の心を変える力」があると信じています。私自身、10代の頃、同世代の演劇作品に心を動かされ、「10代のうちに映画をつくる」という夢を持ちました。何をどう始めればいいのかもわからない中、がむしゃらに動き、試行錯誤を重ね、もがきながらも少しずつ形にしてきました。この映画が、人々の心に新たな灯火を届け、映画の持つ力を再確認できる作品となることを願っています。

『レイニー ブルー』はDenkikan(熊本)、アップリンク京都ほか全国にて順次公開中。





(シネマカフェ編集部)

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