最後のテスト走行日を終えた翌日となる31日は、参戦車両の車検が実施された。そのなかで、Honda HRCは同じくファクトリー体制で参戦するYAMAHA RACING TEAMと合同でメディア会見を実施した。
会見の開始直前には、チャビ・ビエルゲが手続き上の都合で参戦見送りを発表し、高橋とMotoGPライダーのザルコのふたり体制で2022年からの4連覇に挑むHRCの会見に多くのメディアが集まり、ふたりのライダーの言葉に耳を傾けた。
■高橋巧「ふたりでも結果を残せると信じて頑張る」
チームの4連覇、自身の通算7勝目に向けてチームを牽引する高橋。
「しっかり準備をしてきたつもりです。ヨハン（・ザルコ）選手はプライベートテストにも来てくれて、ふたりで笑っていました」
「まだ仕上げている過程ではありますが、ターゲットは日曜日の決勝レースだと思いますし、完璧に近い状態にできるように明日を使ってしっかりと仕上げて、いい走りを見せられるように頑張りたいと思います」
2009年以来となるふたり体制での挑戦については、「当然3人の方がいいと思いますが、僕自身はずっと日本にいてしっかり準備してきたつもりです。ヨハン選手もMotoGPの最前線で戦っているので、問題ないんじゃないかなと思っています。ふたりでもしっかり結果を残せると信じて頑張るだけです」とコメントした。
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昨年に続き、ホンダワークスチームから鈴鹿8耐に参戦する現役MotoGPライダーのザルコ。
「チャビが日本まで来てくれたのに参戦できないことになって本当に残念だよ。昨日も3人で走ってすごくいい調子だったし、彼も非常に良かった」
「元々第3ライダーで参戦する予定だったライダー（イケル・レクオーナ）が怪我で来れなくなったからね。チャビも参戦できなくなったことは残念に思っている。ふたりで優勝を目指して頑張っていかなければいけないけど、スティント間の休憩が短くなってしまうから、戦略面でも少し厳しくはなると思う」
「ただ、僕も昨年の経験もあるから、自信はあるよ。タクミは大ベテランだしまったく問題ないと思うから、ベストを尽くすだけだよ」
「3人の方がスティントの間で2時間ほど休憩できることもあるから、それぞれのスティントでフルにエネルギーを出せるんだ。ふたり体制だと毎ラップで全力を出せるかどうかという部分もあるけど、ふたりで話し合っているよ。日曜日に向けて少しセーブしながらでないと身体が持たないなと少し懸念している」
「でも、タクミは1時間半のスティントを終えても、汗ひとつ流さずにフレッシュな顔でマシンから降りてくるから全然問題なさそうだよ。このサーキットに慣れているし、目を閉じても走られるようなライダーだから、そういう意味では自分たちにアドバンテージがあるんじゃないかな」と高橋への信頼を語った。
優勝候補筆頭のHonda HRCにとって、土壇場でふたり体制になるという試練が訪れた2025年の鈴鹿8耐。8月1日に行われる予選でのふたりの走りに注目だ。
[オートスポーツweb 2025年07月31日]
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今年の世界戦のホンダライダーは怪我人だらけ。ツキが無い感じがする。2人には無事に完走してもらいたいもの。
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