優勝した59号車マクラーレン720S GT3エボ(ガレージ59)と2位63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(GRTグラッサー・レーシング・チーム)の差は0.156秒だった。 GTWCヨーロッパ第7戦マニクール・レース2 8月2〜3日、フランスのマニクール・サーキットでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)第7戦が開催された。スプリント・カップの今季第4大会となった同イベントでは土曜と日曜にそれぞれ白熱したレースが展開され、レース1はGRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(ルカ・エングストラー/ジョーダン・ペッパー組)が勝利。レース2はガレージ59の59号車マクラーレン720S GT3エボ(ベンジャミン・ゲーテ/マービン・キルヒホーファー組)が制している。
ナイトレースとなった土曜のレース1。GRTランボルギーニはポールポジションからスタートし、エングストラーが中盤の義務ピットまでリードを保った。しかし後半戦は、同時にピットインした96号車ポルシェ911 GT3 R(ルトロニック・レーシング)がスヴェン・ミューラーの巧みな走りで首位を奪取する。
その後はエングストラーから63号車のステアリングを引き継いだペッパーが、96号車ポルシェに対し激しいプレッシャーをかけ続ける展開となる。
トップ争いに動きがあったのはチェッカーまで残り12分のタイミング。フルコースイエローからのリスタートを巧みに利用したペッパーがミューラーを抜き去り、ランボルギーニを首位に返り咲かせた。63号車は最終的に、96号車ポルシェに対し1.243秒差をつけてトップチェッカーを受けた。
この勝利により、エングストラーとペッパーは今シーズン7戦目のスプリント・カップレースにおいて7組目の異なるウイナーとなると同時に、ランボルギーニが2021年のザントフォールト以来遠ざかっていた、スプリント・カップでの優勝をプレゼントしている。
表彰台の最後のスロットには、48号車メルセデスAMG GT3エボ(ウインワード・レーシング)を上回った32号車BMW M4 GT3エボ(チームWRT)が入った。総合5位は9号車メルセデスAMG GT3エボ(ブーツェンVDS)だ。
日曜のレースは、今シーズン初めてスプリント・カップで複数回の勝利を飾るチームが現れた。
ふたたびGRTの63号車ランボルギーニが激しいトップ争いを繰り広げたレース2。しかしその相手は前夜とは異なり、前戦ミサノのレース2ウイナーである59号車マクラーレンだった。
その59号車はキルヒホーファーがポールポジションからスタートし、ピットストップまでペッパーのランボルギーニを抑えこむことに成功する。マクラーレンはピットストップ後も順位を守ったが、ゲーテとエングストラーによるトップ争いは激しさを増し、両車が複数回接触する場面も見られた。
とくにエングストラーがアデレード・ヘアピンの出口で並びかけた後、ニュルブルクリンク・シケインでサイド・バイ・サイドになった際にゲーテがコース外に出ながらもポジションを維持したシーンは、レースを見守るファンの視線を釘付けにした。最終的にマクラーレンがランボルギーニを抑えきり、わずか0.156秒差のフォトフィニッシュでの決着となっている。
ケルビン・ファン・デル・リンデとシャルル・ウィーツの32号車BMWは、レース1に続きレース2でも3位に入り、両レースで表彰台を獲得する安定したパフォーマンスを見せた。現在、このペアはスプリント・カップのドライバー選手権をリードしているが、キルヒホーファー/ゲーテ組の勝利によりその差は1.5ポイントの僅差に。チャンピオン決定の瞬間は、9月19日から21日にバレンシアで開催されるカップ最終戦(シリーズ第9戦)に持ち越されている。
ドライバー選手権の3位はレース1で2位、レース2では51号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ・フランコルシャン・モーターズ)に次ぐ5位となった96号車ポルシェのミューラーとパトリック・ニーダーハウザーで、トップとは8.5ポイント差だ。
GTWCヨーロッパの次戦は第8戦ニュルブルクリンク。エンデュランス・カップの第4大会となるこのドイツ・ラウンドは、8月29日から31日にかけて開催される。
https://youtu.be/FrvgrCQixtA
[オートスポーツweb 2025年08月06日]