【AI予想・札幌記念】好メンバーが集った伝統の一戦! 人工知能は中距離重賞で実績残す3頭に高評価

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2025年08月11日 19:00  netkeiba

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札幌記念に出走予定のホウオウビスケッツ(撮影:山中博喜)
 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日に中京記念(GIII)と札幌記念(GII)が行われます。その中から札幌競馬場で行われる札幌記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年の札幌記念での前走クラス別成績を見ていきます。過去10年の札幌記念で3着以内に入ったすべての馬は、前走で国内外の重賞に出走していました。好メンバーが集い『スーパーGII』とも呼ばれる札幌記念ですから、前走でレベルの高いレースでの経験が好走するためには重要と言えそうです。

 特に前走で国内外のGII以上に出走していた馬が7勝2着9回3着7回と圧倒しています。過去10年の札幌記念はすべてGIIに格付けされていますので、前走で同格以上のレースに出走していた馬には一定の評価が必要と言えるかもしれません。

 続いては、過去10年の札幌記念における前走着順別成績です。過去10年の札幌記念では前走5着以内の馬が6勝2着5回3着4回。前走6着以下が4勝2着5回3着6回となっていて、前走で掲示板を外してしまった馬の巻き返しも目立ちます。

 前走6着以下から変わり身を見せたのは15頭。その内、前走で国内外のGIに出走していた馬が10頭となっています。GIはレベルの高いメンバーが相手になります。そこで結果を残せていなかったとしても致し方ないですし、GIIで相手関係が楽になったことで巻き返すことができているのでしょう。

 前走GII、GIIIに出走し6着以下だった馬は5頭が3着以内に好走。この5頭の内、3頭が前走で函館記念(GIII)に出走。残る2頭は前走で1番人気の支持を集めていました。函館記念は札幌記念と同じ洋芝2000mが舞台ですし、同じような条件を経験していることがプラスに働いているものと考えられます。また、前走で1番人気だった馬については、他馬からのマークが厳しくなり結果を残せないケースも多くありますので、そのような馬は前走で6着以下だったとしても変わり身を見せる可能性があることは覚えておきたいところです。

 それでは早速ですが、今週の札幌記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆中距離重賞で実績残す本命候補

ホウオウビスケッツ

 前走の大阪杯(GI)では5着。レースでは周りの出方を見ながら、無理せずにハナへ。ただ、1コーナー過ぎで後方から動いたデシエルトに先頭を譲った際に、少し折り合いを欠く場面も。その後はなだめながら2番手を追走。直線では一旦先頭に立つ場面もありましたが、後続の追い上げに抵抗できず。それでもレース序盤に折り合いを欠くロスがありながら、大崩れせずに掲示板を確保した内容は評価できるものと言えそうです。

 昨年の函館記念では2着に3馬身半差をつける快勝で洋芝適性は十分。昨秋の天皇賞(秋)(GI)で3着、今年の金鯱賞(GII)で2着など芝2000mでの好走実績も豊富。今回も芝2000mになりますし、GIIメンバーが相手でも格負けしない実力の持ち主。スムーズに走れれば前走以上の結果が期待できそうです。

ヴェローチェエラ

 前走の函館記念は10番人気と低評価ながら、それをあざ笑うかのような走りで優勝。重賞初制覇を達成した本馬。しかも、長年破られることがなかったサッカーボーイのレコードタイムを更新。速い時計の出る馬場だったとはいえ、前走の走りは十分に評価できるものであったと言えます。

 本馬が前走で低評価だったのは2、3走前の結果が今ひとつだったからでしょう。ただ、2走前の大阪-ハンブルクC(OP)は道悪でしたし、3走前の阪神大賞典(GII)は距離が長かったのでしょう。どちらも敗因は明確ですし、前走がこの馬本来の走りと言えそうです。ここはGIIで相手は強くなりますが、良馬場で自身の力を出し切れれば重賞連勝も不可能ではなさそうです。

アルナシーム

 前走の函館記念では6着。これだけを見ると評価しにくい印象ですが、斤量は他馬よりも重い59キロでしたし、レースを見ると力を出し切って負けたとは言い切れない内容でした。その前走の道中は折り合い重視で後方からの競馬。しかし、3コーナー過ぎから外の馬に被せられて位置取りを上げることができていなかったですし、直線も進路を探しながらの追い上げとスムーズさを欠いていました。それでも2着馬との着差は僅かでしたし、力のあるところは見せていたのではないでしょうか。

 前走を含めてここ3走は結果を残せていませんが、2走前や3走前は外目の枠で馬群の中に入れなかったのが敗因と言えそうです。今年の中山金杯(GIII)や昨年の中京記念を見ると、道中は馬群の中に入って我慢させる形から直線で一気に脚を使って勝利しています。近走はチグハグなレースや枠など敗因は明確ですし、自信の力を出し切れる条件が揃えばガラッと変わる可能性は大いにあるはずです。

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