【ソフトバンク】14日にもM32点灯「3本柱」に成長した大関友久が初の2桁勝利

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2025年08月11日 21:09  日刊スポーツ

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ソフトバンク対日本ハム ヒーローになった左から牧原大、大関、中村はガッツポー^ズ(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク3−1日本ハム>◇11日◇みずほペイペイドーム



首位ソフトバンクが独走態勢に入った。2位日本ハムとの直接対決で3連勝を飾り、ゲーム差を今季最大の4に広げた。先発大関友久投手(27)が6回1失点の好投。初戦先発の有原、2戦目モイネロに続き自身初の2桁、チームは3日連続の10勝投手誕生だ。今季4度目の5連勝で貯金を最多の27に増やし、本拠地では20年ぶりの12連勝。記録ずくめの白星で快走する昨季のパ王者に、14日にも優勝マジック32が点灯する。


   ◇   ◇   ◇


プレッシャーもあった。いい流れに乗っていける自信もあった。先発マウンドに上がった大関は、2つの微妙な気持ちをブレンドしながら、腕を振った。


初回、2死から万波に先制ソロを被弾。先手を取られたが冷静に、自分に課したテーマを信じて投げ込んだ。「ボールがどうだったとか、自分で評価せず、そういうことは1回捨てようと」。3回1死一塁では、清宮、万波をともにフルカウントから高めの直球で連続の空振り三振に斬った。見逃せばボールだったかもしれない。でも、自信を持って高めを狙った。「(高めに)抜けたとは思っていません。いいものが出せたので相手がボール球に手を出したと。手応えは感じました。やることを絞ったおかげで、自分のいいものが出せた」と胸を張った。


小久保監督が8月最初の「天王山」と位置付けた本拠地での2位日本ハム3連戦。ローテを変更し、先発に有原、モイネロ、大関の「3本柱」を立てた。きっちり左右のエースが連勝でバトンをつないだ。高ぶる気持ちもしっかりコントロール。一塁ベンチでは毎イニングのようにメモ帳を取り出し、投球時に気づいたことなどペンを走らせた。打線が追いついて、勝ち越しにも成功し、6回89球を投げたところでお役御免。今季、本拠地登板は無傷の7連勝。ゲンのよさは相変わらず。有原、モイネロに続いて自身初、チームとして3日連続で10勝投手が誕生した。「(10勝は)うれしく思っています。自分の最低限の仕事ができたのでよかった。次の試合に向かっていこうという気持ちです」。育成からはい上がり、プロ6年目で手にした2桁勝利。向上心の高い左腕はさらなる成長を誓った。


「3本の矢」がすべて的中し、ライバルから3つの白星を挙げた。小久保監督は「ここに合わせてローテを組んで、最高の結果につながって本当によかった」と笑顔。一時は最下位に沈んだ昨季のリーグ王者に、14日にも優勝マジック32が点灯する。【佐竹英治】


▼ソフトバンクの最短M点灯は14日。13、14日にソフトバンクが西武戦に○○か○△、日本ハムがロッテ戦に●●、オリックスが楽天戦に●●でM32が出る。


▼ソフトバンクは9日有原、10日モイネロに続いて大関が10勝目。チームで3試合連続10勝投手誕生は、80年広島(7月26日福士、27日北別府、31日山根)と23年阪神(9月8日村上、9日大竹、10日伊藤将)に次いで3度目。阪神の3人は広島3連戦で記録し、同一カード3連戦と3日連続は23年阪神に次いで2度目だ。80年広島と23年阪神はリーグ優勝して日本一になったが、今年のソフトバンクはどうか。


▼ソフトバンクはみずほペイペイドームで7月5日西武戦から12連勝。同球場で12連勝は05年6〜7月に次いで2度目のタイ記録。南海時代は65年に大阪球場で19連勝と15連勝しており、本拠地球場で12連勝以上は球団史上4度目。

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