【フィギュア】鍵山優真、フリー200点超え圧巻V「練習通りできた」五輪シーズンへ弾み

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2025年08月11日 23:13  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

男子フリー 演技する鍵山優真(撮影・清水貴仁)

<フィギュアスケート:サマーカップ>◇第3日◇11日◇滋賀・木下カンセーアイスアリーナ◇男子フリー



鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が今季2戦目で圧勝し、五輪シーズンへ弾みをつけた。


ショートプログラム(SP)に続いてフリーでも1位の204・78点とし、合計289・72点。フリーでの200点超えは、初優勝した昨年末の全日本選手権以来となった。来年2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の有力候補が集う中、2位の山本草太に57・93点差の大差をつけた。


リンクインから気合がみなぎっていた。「全部のジャンプを絶対に降りてやる」。冒頭の4回転サルコーを強気に決める。「いけるな」。続く4回転−3回転の連続トーループも決め、全7本のジャンプを着氷。演技を終えると、力強く右拳を握った。「最初から自信があった。本当に練習通りにできた」。表情は晴れやかだった。


今季2戦を終えて、課題も明確になった。9日のSPでは、今季から投入している4回転フリップで転倒。構成変更も示唆しつつ「練習では70%くらいまでいけているけど、試合では『いけるかな』と不安になる。数をこなして自信をつけないといけない」と自らに言い聞かせた。さらに現時点では未投入の4回転ルッツ挑戦にも言及。「ここで止まるわけにはいかない」と言い切った。


次戦はミラノ五輪が開かれるイタリアに飛び、今季初の国際大会となるロンバルディア杯(9月12〜14日)に出場予定。この日のフリーのように、日々の練習で絶対的な自信をつけていく。【藤塚大輔】

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