【中日】松山晋也「まだまだ出る」最速157キロで30S 離脱中にフォーム改善でパワーアップ

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2025年08月12日 05:01  日刊スポーツ

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巨人対中日 最後を締めた中日5番手の松山(撮影・江口和貴)

<巨人0−2中日>◇11日◇東京ドーム



守護神転向1年目の中日松山晋也投手(25)が、巨人戦で今季30セーブ目を挙げた。中日では8人目。2点リードの9回に登板し、3者凡退に抑えた。右肘の疲労骨折のため約1カ月離脱し、9日広島戦で復帰した右腕は、今後は連投も解禁の予定で、巨人マルティネスのリーグ最多33セーブも射程圏内。チームは4位に浮上。絶対的守護神が、セーブ王&12年以来のクライマックス・シリーズ進出へダブル逆転を狙う。


   ◇   ◇   ◇


圧巻の11球だった。松山が2番からの好打順の巨人打線を3人で片付けた。中日では8人目となる区切りの30セーブに到達。14試合連続セーブも「まだまだ通過点に過ぎない。うれしいのはうれしいが次の登板に向けて準備したい」と前だけを向いた。


キャベッジへの初球、2試合連続で自己最速タイ157キロを計測した。「まだまだ出ると思う。球速がちょっと上がっている。離脱したがいい発見ができた」。7月4日に右尺骨肘頭疲労骨折で離脱。約1カ月の間に自分を見つめ直し、パワーアップして帰ってきた。同じ青森県出身で西武などで通算560登板した左の鉄腕リリーバー橋本武広さん(60)から「もうちょい軽く投げてスピードが出せるような状況をつくった方がいい」とアドバイスを受け、背負い投げのような全力投法は変えないまま「力を入れないで力を出す」ように改善した。


前日10日広島戦は、8回に逆転負けしたが、首脳陣は松山に連投させなかった。この日の試合前、井上監督と松山がベンチで話し込んだ。「監督から今日からはしっかりいけるところまで、無理はさせないけど使いたいという話をされました」と松山。今後は連投も解禁し「もちろん明日も」と準備する。


井上監督は「やっぱりケツに(松山)晋也がいるっていう形の計算をしたい。存在はすごく大きい」と抑え松山に絶対的な信頼を寄せる。このままシーズンを走りきれば、初のセーブ王も見えてくる。


チームは借金9も4位に浮上。残り40試合で3位DeNAと2ゲーム差になった。12年以来のCS進出の可能性も十分だ。松山は、今季まだセーブ機会で失敗がない。ヒリヒリする終盤戦もセーブを重ねることで逆転CSへの道が開ける。【石橋隆雄】

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