
男の子は大きくなると、ママと出掛けないものなのでしょうか? ママの素朴な疑問から始まったこの話題。息子と外食したいけれど、断られたという投稿に、多くの共感と体験談が寄せられました。
『大学生の息子って母親と2人ではご飯食べに行きたがらないもの? たまには行ってもいいと思わせるにはどうすればいい?』ママとしては「一緒に外食するぐらい、いいじゃない」という思いがあるよう。一方で、「大学生にもなって親と出掛けるのはみっともない」と息子さん。周りの目線も気になるようです。今回は、アンケート形式の質問です。「そんなことはない」との声が大半でした。大学生になってもママと一緒にご飯に行く息子も少なくないのだそう。実際の母親たちの声をもとに、大学生の息子との外食事情を探ってみましょう。
大学生のわが子と「うちは一緒に行くよ!」派の声
まずあったのが「うちの子は普通に一緒に行くよ」「むしろ楽しみにしているかも」といったポジティブな意見です。
『うちはおごりなら行くよ。すごいコミュ力おばけだから、叔母さんとか大叔母さんとかも平気ですごい』
『普通に食べに行く。なんなら一番行っているかも。スイーツ男子だし、誘ったら大喜びでついてくるよ』
『食事もお茶も買いものも呑みも2人で行くよ。ママ友と呑んでいて、それぞれ息子呼び出してバイト終わりに合流とかもする』
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むしろ、大学生になってからのほうが行くよ
『一人暮らしの長男とは帰省したタイミングで食べに行くようになった。自宅通学の次男は行きたがらない』
『長男は小5から中学生のほうが外食すら行かなかった。高校生は友だちとご飯食べてくることが多くて行かなかったな。大学生のほうが日中時間あるから出かけることがある』中高生の頃は親と行くのを嫌がっていたけれど、大学生になってから嫌がらなくなったという声もありました。なかには、大学でひとり暮らしを始めたら、帰省のたびに親子でご飯に行くようになったというパターンも。親のありがたみを感じる年齢になってから、関係が変わったと感じる人もいるようです。
「ごはんを一緒に食べにいける関係っていいと思う」と親子の関係性をいいことだと捉えるママは少なくありませんでした。もちろんマザコンでもありません。投稿者さんは「みっともないお母さんだから?」と息子さんに聞いたことがあるそうで、「違うけれど一緒に行きたくない」という返答があったそう。きちんと違うと言ってくれるだけでも、息子さんが素直に育っているように思えます。
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「うちは行かない」派の声
一方で、「うちは行きたがらない」という意見ももちろん存在します。
『男子大学生なら外食は友だちや彼女とでしょう? 母親と2人は……ないない』
『バイト、友だちづき合いで忙しくて時間がないみたい。ほとんど家にもいない感じかな』また「外食のためだけに外に出たがらない」というタイプもいて、特別な用事やタイミングが合わないと難しいケースもあるようです。投稿者さんも息子さんが行きたがらないからといって「嫌われている」と決めつけず、距離感やタイミングを考慮するのも大切なのかもしれません。
きっかけや工夫で変わることも
どうしても息子さんが乗り気にならない場合でも、少しの工夫でうまくいくこともあるようです。
『本人が好きな店を選ばせる。少し高めで学生には行きにくいところなど』
『買いものや用事のついでに食事を挟む』
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『下宿中なら、帰省時を狙って誘う』ただ「食べに行こう」と誘うより、目的やメリットを明確にしてあげると、行きやすくなるのかもしれません。「おごり」という特典つきだと、息子さんも乗り気になりそう。親子の関係性、育ってきた環境、性格、それぞれに違いがあるからこそ、正解は一つではありません。息子さんが興味を持ってくれそうなもので誘ってみるのもひとつの手でしょう。
今は思春期の延長かも。親子関係は変化するもの
「うちの子は全然ついてこない」とショックをうける投稿者さんに、「今は照れているだけかも」「社会人になったら変わるかも」という励ましの声も寄せられました。確かに、大学生とはいえまだ20歳前後。思春期の延長で「親と一緒にいるところを見られたくない」という気持ちがあっても不思議ではありません。むしろ、「みっともないから?」と聞いた投稿者さんに対し、「違う」と言ってくれた息子さんの言葉には、照れ隠しの優しさがにじんでいるようにも感じます。
大学生の息子が母親と外食したがるかどうかは、「その子次第」というのが結論。ただ「誘い方」や「時期」によって変化することもあります。一度断られたからといって、すぐに「嫌われてる」と落ち込まないで。親子の関係は日々変わるもの。今は照れていても、数年後には「またご飯行こうよ」と言ってくれる日が来るかもしれません。“行きたくない”の裏にある本音は、「恥ずかしい」か「今は余裕がない」だけのこと。焦らず、タイミングを見て、もう一度誘ってみてはいかがでしょうか。
文・岡さきの 編集・みやび イラスト・Ponko