21日 東北北部は大雨の峠越える 関東〜四国はゲリラ雷雨に注意 九州は大雨の恐れ

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2025年08月21日 08:03  日本気象協会

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日本気象協会

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今日21日、東北北部の大雨の峠は越えましたが、これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。引き続き危険な斜面や増水した河川には近づかないでください。関東から中国、四国は晴れますが、午後はゲリラ雷雨に注意が必要です。九州は熱帯低気圧の影響で、非常に激しい雨の降る所があるでしょう。

今日21日 東北北部の大雨の峠越えるも土砂災害に警戒

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今日21日、東北北部の大雨の峠は越えましたが、これまでに記録的な大雨となっている所があります。6時40分までの48時間雨量が秋田県仙北市桧木内では319.0ミリ、青森県十和田市休屋で294.5ミリ、秋田県仙北市田沢湖高原で291.5ミリと観測史上1位の記録を更新しています。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。引き続き危険な斜面や増水した河川には近づかないでください。

日中は天気が回復する所が多いですが、局地的には激しい雨が降るでしょう。引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に警戒してください。

関東から中国、四国はゲリラ雷雨に注意

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関東から中国、四国は強い日差しが照り付けますが、午後は大気の状態が不安定になるでしょう。発雷確率は関東甲信から東海を中心に高くなります。

午後は所々で雨雲や雷雲が発達するでしょう。局地的には雷を伴って激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)が降りそうです。アンダーパスなど低い道路の冠水にご注意ください。

九州は熱帯低気圧の影響で非常に激しい雨の恐れ

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九州の西には熱帯低気圧があります。気象庁によりますと、今後、この熱帯低気圧は台風に発達する見込みです。台風の勢力は長く続かない予想ですが、九州は大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。

今日21日は九州は南部を中心に雨や雷雨で、滝のような非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)の降る所がある見込みです。大雨となる恐れがあり、注意が必要です。落雷や竜巻などの激しい突風にもご注意ください。

非常に激しい雨とは?

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非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上〜80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。

なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。

ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。

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