「バレたら困るような相手が誰もいなかった」デビュー5年目を迎えたセクシー女優の本音。“裏方”仕事との二刀流にも挑戦

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2025年08月22日 16:21  日刊SPA!

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平泉栞奈さん
2024年12月31日をもって所属していた事務所を退所し、2025年よりフリーでの活動をスタートさせた、セクシー女優の平泉栞奈さん。2020年にデビューした彼女は、これまで「平井栞奈」の名で熟女系セクシー女優として活躍してきたが、最近では女優業のみならず、監督や動画編集、撮影用の小道具づくりまで担っているという。
「“セクシー女優”は、いつまでもやっていけるわけじゃない仕事。だからセカンドキャリア的に手に職をつけたかったんです」

もともとクリエイター志望だったという彼女。今回はデビューしたきっかけ、フリーになった理由、今後の展望などをインタビュー。デビュー5年目を迎えたセクシー女優のリアルな本音を語ってもらった。

◆一般企業を退社、セクシー女優に転身したワケ

――もともと、どういった経緯でセクシー女優としてデビューしたのですか?

「行動を始めたのは、2020年の3月くらい。ちょうどコロナ禍に入った頃でしょうか。当時、一般企業の会社員をしていたのですが、鬱になって『会社ムリ!しんどい!』という状況でしたね。結局、退社をしたのですが、そのタイミングで付き合っていった彼氏とも別れ、『自分1人で生きていかなきゃいけないんだ』と感じていた時に、やってみようと思ったんです」

――もともとこの世界に興味があったのでしょうか?

「そうですね。普通に作品は見ていましたし……。それに、私は地元を離れて暮らしていたので、バレたら困るような相手が誰もいなかったんです。まず『セクシー女優のなり方』ってネットで検索をして、いろいろ調べて事務所に応募して、2020年10月にデビューしています」

――そこから約4年後、2024年12月末で事務所を退所し、フリーのセクシー女優になりました。なぜフリーという立場を選んだのでしょうか?

「簡単に言えば、事務所に所属をしているメリットが薄くなってきたってところですね。企画単体のセクシー女優って、やっぱり年数が経てば撮影の仕事は自然と減ってきてしまうものなんです。そうなると、必然的に撮影会やライブ的な、ファンと直接触れ合うような仕事が多くなってくるので……」

――フリーで動く方が効率的である、と。YouTubeやコンテンツ配信なども積極的に行っていますよね。

「実はフリーになる時点で『セクシー女優は引退します』ということで事務所を辞めたんですよ。ただ、メーカーさんからフリーでも出演OKという話をいただいたので、結果的には続けています。今はもう自分でコンテンツを作り出して、自分で発信することがメインになっていますね」

――すべて自分で、ということですね。大変ではないのですか?

「そりゃもう大変ですよ。でも、すべて自己責任な分、自分に利益が返ってくるし、コンテンツを生み出す力もどんどん身についていきますから。正直な話、“セクシー女優”は、いつまでもやっていけるわけではない仕事だと、以前から考えていたので」

◆セカンドキャリアを見据えて…

――フリーになる前から、セカンドキャリアは見据えていたのですか?

「はい。女優とは別に手に職をつけられたら強いだろうな、と思っていました。具体的には動画編集とか。あと、2年前には監督のタイガー小堺さんに弟子入りもしています」

――そうだったのですね。監督になりたかった、ということでしょうか。

「もともとクリエイター志望のようなところはあったんです。同人誌でBL漫画を描いていたこともあるくらい(笑)。でも、漫画って1人で描くので。映像作品だったら、自分の中の妄想を女優さんと男優さんに目の前で演じてもらえるんですよ。最高過ぎません?」

――言われてみたら、確かにそうかもしれない。

「なので、本気で監督をやってみたくて、事務所に許可をとって、セクシー女優をやる一方でADとして制作にも関わり始めたんです。タイガー小堺監督には、企画書の作り方や監督になるためにするべきことなど、色んなことを教わりました。

Hなことを考えて、熱意をもったままメーカーにプレゼンするって、本当に難しいことなんです。でも、それも楽しいと思えたので、そのまま監督を目指していきたかった。ただ……制作の仕事はあまりに忙しすぎましたね。私には女優と兼任することは無理だとも悟りました」

――ただでさえ忙しいイメージのある映像制作。女優と兼業ともなると、かなりの激務だったでしょう。

「制作をやっていることは周囲に隠していたので、撮影現場で必要以上に委縮してしまうのもけっこう辛かったんですよ。女優としてなら現場入りでも『おはざーっす』みたいなノリでいけるのに、ADとして現場に行くと、とにかく『怒られないようにしなきゃ』というプレッシャーを感じてしまって……。当初は、まだ現役で女優をしている状態の私には、気持ちの切り替えができなくて難しかったです」

◆裏方仕事との二刀流「やれることをどんどん増やしていきたい」

――では、もう作品づくりに携わってはいないのですか?

「いえ、実はタイガー小堺監督の作品の小道具をつくったり発注したりはしているんですよ。看板とかリストバンドとかのデザインもしました。この前は、フェイクドキュメンタリーみたいな作品で、宗教団体の怪しいホームページもつくったんです。あえてインターネット初期によくある感じのやつです。監督とからも『めっちゃちょうどイイ!』って褒められました(笑)」

――凄いじゃないですか。小道具がつくれてデザインもできるセクシー女優って、そういないですよね。

「それに監督業も諦めたわけではないんですよ。実はこれまでに何本か撮っていて発売もされているんです。今もちょうど企画を立ち上げてる最中です」

――今後、どういった作品をつくっていきたいですか?

「個人的にはフェチ方向でやっていきたいんですよね。全身タイツだったり、女装男子だったり。ストレートでまっすぐ戦っていっても無理かなと思うので、隙間産業です(笑)。

でも、こういうのって本当に奥深いんですよ。この前は初めて心音&胃腸音フェチの方にお会いしたのですが、内臓の音に性を感じる人がいるなんて……。私が知らない世界がまだまだあるなぁと刺激を受けました」

――プライベートでの目標などはありますか?

「パートナーは欲しいですね。一緒にコンテンツをつくってくれて、運営も任せられるような。フリーになってから、プライベートと仕事が完全に1つになったような感覚があって、付き合う相手には私の仕事に理解があることを一番に求めるようになりました。コミュニケーションがとれて、明るくハキハキしていて、連絡が取りやすく、レスも早い人がいいな〜」

――もはや人材募集みたいな条件ですよね(笑)。

「確かにそうかも(笑)。セクシー女優は需要がある限りは続けていくつもりですが、それとは別にやれることをどんどん増やして、手広く事業をしていけたらと思っています」

――ありがとうございました!

<取材・文・撮影/もちづき千代子>

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