3週間前に行われた前戦第4戦はスプリント形式・全車サクセスウエイト0kgという変則的なフォーマットとなったが、この第5戦鈴鹿からはウエイトによるハンデコントロールが復活。GT500クラスではランキング首位のau TOM’S GR Supraが、上限ウエイトとなる100kg(50kg+燃料リストリクター)を背負うこととなった。
開始10分もしないところで、山本尚貴のドライブするSTANLEY CIVIC TYPE R-GTが、スプーンカーブからスロー走行でピットへ戻る。ガレージではボンネットが開けられる様子もあったが、ほどなくして無事コースへと戻った。場内放送によれば、エンジンが吹け上がらない症状が出たとのこと。
セッション序盤は、今季ここまで0ポイント=サクセスウエイト0kgのARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT16号車が、大津弘樹のアタックにより1分47秒350というベストタイムを記録。25分経過を前に、MOTUL AUTECH Zの千代勝正が1分47秒187と全体ベストを塗り替えていった。
開始30分、Deloitte TOM’S GR Supraのジュリアーノ・アレジがターン6(逆バンク)外側のバリアへとクラッシュ。赤旗が提示されセッションは中断となる。アレジは自らの足でマシンを離れた。この時点でDeloitte TOM’S GR Supraは12番手タイムを記録していた。マシンは修復を経て、FCYテストの時間帯にコースへと戻っている。
2番手はSUBARU BRZ R&D SPORT、そしてSyntium LMcorsa LC500 GTが河野駿佑のアタックで3番手に飛び込んだ。4番手、5番手にはセッション序盤のタイムでリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R、PONOS FERRARI 296が入り、6番手には専有走行のラストアタックで平良響がタイムを縮めたHYPER WATER INGING GR86 GTが入った。
12時10分からの10分間は、GT500の専有走行に。まずはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT16号車の佐藤が1分47秒081で暫定首位に。続いて僚友8号車の野尻智紀が自己ベストタイムを更新し、それまでの最下位15番手から9番手へとジャンプアップを果たす。
さらにTRS IMPUL with SDG Zの平峰一貴が5番手に飛び込むなか、ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT16号車の佐藤は2周連続でアタックを行うと、チェッカー提示とほぼ同時に1分46秒757と唯一の1分46秒台へと突入。これが、このセッションの全体ベストタイムとなった。
セッション2番手は、序盤のタイムでMOTUL AUTECH Z。3番手は、佐藤と同じく終盤の2周連続アタックで平峰が自己ベストをさらに縮めたTRS IMPUL with SDG Z。4番手以降はWedsSport ADVAN GR Supra、ENEOS X PRIME GR Supra、Niterra MOTUL Zというトップ6のオーダーとなった。