ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第14戦ハンガリーGP 8月23日、2025年MotoGP第14戦ハンガリーGPのスプリントがバラトンパーク・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのアレックス・リンスは16位、ファビオ・クアルタラロはリタイアで終えた。
この日最初に行われた30分間のフリー走行2回目は、気温21度、路面温度30度のドライコンディションで、ほぼすべてのライダーがミディアム/ソフトのタイヤの組み合わせを選択。クアルタラロはこのセッションで13周を走り、1分38秒211で15番手となった。また、リンスは14周の走行のうち10周目に1分38秒631を記録し20番手でセッションを終えた。
続けて行われた予選Q1にはリンスが出走。セッション前半で1分39秒102をマークし暫定10番手でピットに戻った。後半のアタックでは約0.6秒タイムを縮め、一時は5番手に浮上したが、最終的に10番手まで後退。予選総合20番手となった。
クアルタラロはQ2から予選に挑み、セッション折り返しの時点で7番手につける。リヤにニュータイヤを投入した2回目の走行では1分37秒042をマーク。最終盤は黄旗などでタイム更新のチャンスがなく、6番手で予選を終えた。
午後のスプリントでは、2列目のイン側グリッドからスタートしたクアルタラロが1コーナーの進入で2番手までジャンプアップ。しかしその後、行き場を失ったクアルタラロはエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)のマシンと当たって転倒する。コースに復帰することはできずリタイアとなった。また、このアクシデントが他の数台の走行を妨害したと判断され、クアルタラロには日曜日の決勝でロングラップペナルティが科される。
20番手スタートのリンスは1コーナーの混乱を切り抜け17番手にポジションを上げた。しかし9コーナーで目の前の16番手を走るバスティアニーニが15番手のヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)に衝突。これを避けようとグラベルへ逃げたリンスは最後尾まで順位を落とす。その後は他車の戦線離脱が続き、リンスは最終的に16位でチェッカーを受けた。
また、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのジャック・ミラーは予選で14番手、スプリントは12位となり、ミゲール・オリベイラは予選は19番手、スプリントは14位で2日目を終えている。
ファビオ・クアルタラロ(予選:6番手、スプリント:リタイア)
「Q2では好タイムを出すことができた。路面の状態がやや改善されていたことや、他の多くのライダーが苦戦したこともあって6番グリッドを獲得できた」
「レースのスタートにはとても良い位置だ。1コーナーのブレーキングポイントは問題なかったが、コースの右側の砂に乗ってしまい、マシンがスライドし始めた。ディジャ(ファビオ・ディ・ジャンアントニオ)が近づいていたので、彼との接触を避けるためにブレーキを完全に離す必要があった。しかしそのあと、目の前にも多くのライダーがいたためこのようなアクシデントになってしまった」
アレックス・リンス(予選:20番手、スプリント:16位)
「9コーナーでバスティアニーニの転倒の音が聞こえたので、マシンを立てて真っ直ぐ進んだ。これで最後尾まで後退し、前との差も大きく広がってしまったため、そのあとは自分のライディングに集中した」
「ここまでずっと苦戦が続いている。フロントの振動があり、マシンを減速させるのが難しい状況だ。とにかく仕事を継続するのみだね」
[オートスポーツweb 2025年08月24日]