無線不通、順位知らずに逆転トップチェッカー「驚きのほうが大きかった」と小林利徠斗【第5戦GT300決勝会見】

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2025年08月24日 21:20  AUTOSPORT web

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優勝したザック・オサリバンと小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3) 2025スーパーGT第5戦鈴鹿
 8月24日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで2025年スーパーGT第5戦『SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが行われ、CARGUY MKS RACINGの7号車CARGUY Ferrari 296 GT3がデビューから5戦目でGT300クラス初勝利を達成した。ともに二十歳のザック・オサリバンと小林利徠斗が優勝ドライバーとして会見に臨み、逆転勝利を収めた一戦を振り返った。


■ザック・オサリバン(7号車CARGUY Ferrari 296 GT3)第1スティント担当

――優勝した今の気持ちと、自身のスティントを振り返っての感想をお聞かせください。

「まずは素晴らしい結果を得られたことをとてもうれしく思う。シーズン開幕からここまでを振り返っても僕たちのクルマはつねにスピードはあったが、レースになると何か問題が生じたりして、なかなか自分たちの速さを結果につなげることができなかった。しかし、今日はやっとこのように勝つことができた。本当に素晴らしい。とてもうれしく思っているよ」

「僕のスティントに関しては、まずは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTにプレッシャーをかけることが一番重要な役目だったと思う。スティント後半にはデグラデーセヨン(タイヤの性能劣化)が出てくるであろう予想し、そこに持っていけるようにライバルに対してプレッシャーをかけていった。はっきり言って、もう毎ラップ毎ラップが予選のような状況のなかずっとプッシュしていた」

「そのあとはアンダーカットを狙っていったが、それがうまくいった。(小林)利徠斗選手は本当に素晴らしいレースをしてくれたと思う。60号車Syntium LMcorsa LC500 GTをオーバーテイクするのはとても難しかったと思うが、見事にそれをやり遂げ最後まで自分のペースを崩さずに走ってくれた。感謝しているよ」

――シーズン残り3戦への意気込みをお願いします。

「もちろんチャンピオンシップを獲得するためにベスト尽くしたいし、僕たちは本当にそのために走っている。僕たちはこれまでを振り返っても、つねに上位を争ってきた。どんなレースでもね」

「今後の3レースのトラックはそれぞれ特徴が異なるが、もちろん勝つということは僕たちを含めてすべてのチームが目指しているわけで、そのなかでクルマの特徴を活かして最善を尽くしていきたい。それが一番のターゲットだ。そうして結果的にナンバーワンを得られたら、とてもハッピーだよね」


■小林利徠斗(7号車CARGUY Ferrari 296 GT3)第2スティント担当

――優勝した今の気持ちと、自身のスティントを振り返っての感想をお聞かせください。

「優勝できたことは本当に貴重なことだと思います。予選で速く走ればいいだけではなく、決勝ではドライバーがふたりとも速くなければいけないですし、ピットワークなどチームの総合力すべてが良かった結果の優勝だと思います。本当にうれしいです」

「僕のスティントでは、最後の最後までチームからの無線が聞こえなかったので、自分がいま何番手を走っているかということを正直把握はしきれていませんでした。ただ、ドライバーしてやるべきことは決まっていて、まずはなるべく安定して速く走ること。そして、もし前にクルマがいればひとつでも前に出て帰ってくることだと思っていたので、そこに徹底して走り続けました」

「ペースはタイヤが減ってきた後半でもある程度良かったのですが、まさか優勝できているとは思っていませんでした。ですから正直、帰ってきてからは驚きのほうが大きかったですが、本当にいいレースでした」

――シーズン残り3戦への意気込みをお願いします。

「今回勝てたことは非常にうれしいところですが、前半戦で出たクルマのトラブルも含め、結果には響かなくともいろいろとまだ改善する点があったり、ここからサクセスウエイトも増えたりとか、コースの状況も変われば課題も変わってくるはずです。その場面場面でしっかりベストを尽くして行きたいと思います」

[オートスポーツweb 2025年08月24日]

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