M.マルケス今季10勝目。再起奮闘マルティンは12台抜きの4位入賞/第14戦ハンガリーGP

0

2025年08月24日 22:10  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2025MotoGP第14戦ハンガリーGP 決勝レース スタートシーン
 8月24日、2025年MotoGP第14戦ハンガリーGPの決勝がバラトンパーク・サーキットで行われ、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は11位だった。

 今大会の欠場者はマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)とソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)で、ビニャーレスの代役はポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3)が務める。また、チャントラの代役で参戦予定だったアレイシ・エスパルガロも負傷のため欠場。代役は立てられないことが発表されている。

 グリッドの1列目に並んだのはマルク・マルケス、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)だ。

 初日のプラクティスで、走行ライン上で減速し他車の走行に影響を与えたとして、予選11番手のアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)と予選14番手のジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)に対してそれぞれ3グリッド降格ペナルティが科されている。また、土曜日のスプリントで他車と接触し転倒を招いたとしてファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)にロングラップペナルティが、同様の理由で今季複数回の処分を受けるエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)にはダブルロングラップペナルティが科された。

 バラトンパーク・サーキットで初めてのMotoGPクラス決勝は、気温21度、路面温度43度のドライコンディションで行われた。タイヤは全車がフロントにミディアムを履き、リヤはミディアムとソフトが半々だ。レース開始直前、ウォームアップラップの終わりに予選3番手のディ・ジャンアントニオがピットに入り、マシンを変更してピットスタートを選択した。

 レースがスタートし、ホールショットを奪ったのはマルク・マルケスだ。2コーナーでベゼッチがトップに立ち、3番手にはフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が続く。2コーナーの立ち上がりでは、マルク・マルケスがベゼッチのリヤにヒットして、3番手に後退。

 オープニングラップではバスティアニーニが12コーナーで転倒し、走行する他車の隙間を縫うように13コーナーまで滑っていった。アレックス・マルケスも後方で転倒している。

 3周目は、トップからベゼッチ、モルビデリ、マルク・マルケス、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、フェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が続く。

 その後、ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)とラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が4周目に転倒。ミルはリタイアし、一度コースに復帰したフェルナンデスはその後ピットに戻りリタイアを選択した。

 5周目、3番手のマルク・マルケスは12コーナーで前を行くモルビデリをオーバーテイク。6周目には11番手のミラーが転倒した。翌7周目、アコスタが3番手のモルビデリを捉え表彰台圏内に浮上。

 トップ争いが動いたのは8周目で、マルク・マルケスがベゼッチに襲い掛かり、1コーナーで勝負をかけ、その後も何度かバトルを仕掛けるが、抜ききることはできない。11周目、1コーナーでマルク・マルケスはついにトップのベゼッチを捉え、首位は交代。

 レース折り返しを過ぎた14周目、4番手のモルビデリを追っていたアルデグエルが1コーナーで転倒。レースには復帰できている。

 マルク・マルケスが単独走行となった16周目、1〜2コーナーでアコスタがベゼッチを抜き2番手に浮上。トップとの差は約2.2秒だ。そこからアコスタは3番手のベゼッチとのギャップを広げていき、終盤には約2秒の差を築いている。

 残り6周、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が8コーナーで転倒し、すぐ後を走っていた小椋は12番手に浮上した。残り5周、マルティンが4番手のモルビデリをオーバーテイクし、スタートから12台抜きのジャンプアップを果たす。

 さらにモルビデリは6番手のマリーニにも差を詰められバトルに発展。コーナーで2台が並んだ際にモルビデリがショートカットをしたため1ポジションダウンの裁定が下り、マリーニが5番手に浮上。

 トップ独走のマルク・マルケスは、ファイナルラップに入ってもセクター1で全体ベストを叩き出すハイペースで2番手のアコスタを引き離し、そのままトップでチェッカーを受けた。2位にはアコスタ、3位にベゼッチ、4位には16番グリッドから追い上げを見せたマルティンが続いた。

 5位はマリーニ、6位はモルビデリ、7位はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、8位は代役参戦のポル・エスパルガロ、苦戦したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は9位、10位はクアルタラロとなった。小椋は11位でポイントフィニッシュを果たしている。

[オートスポーツweb 2025年08月24日]

    ニュース設定