WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオに11台のラリー1がエントリー。地元選手もスポット参戦へ

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2025年09月04日 06:00  AUTOSPORT web

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セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
 南米チリで開催される、2025WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』のエントリーリストが公開されている。9月11日(木)から14日(日)にかけて行われるこのイベントは、第10戦パラグアイから続く南米グラベル(未舗装路)ラリー連戦を締める大会だ。

 2019年に初めてWRCイベントとして開催された『ラリー・チリ・ビオビオ』は、今回が4度目のシリーズ開催となる。

 ステージはややスムースなグラベルで構成され、スピード域は中高速区間とツイスティな区間が繰り返される。また、比較的大きなアップダウンやタイヤの摩耗が厳しいこと、さらに2024年大会には濃霧も難しいポイントとなった。

 そんなラリー・チリ・ビオビオにもっとも多くのマシンをエントリーさせたのはTOYOTA GAZOO Racing WRT。今回もマニュファクチャラー登録となったのはエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジエといった選手権をリードしている3名。さらに勝田貴元が4台目に乗り込み、兄弟チームのTGR-WRT2からもサミ・パヤリがエントリーすることで、計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1が参戦する。

 一方、トヨタにとって最大のライバルであるヒョンデ・シェル・モービスWRTは、引き続き3台のヒョンデi20 Nラリー1を持ち込む。クルーラインアップも継続で、オィット・タナック、ティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモーの3人が乗り込む。

 残るMスポーツ・フォードWRTは、今回は3台のフォード・プーマ・ラリー1を持ち込む予定だ。そのうち2台は、レギュラークルーのグレゴワール・ミュンスターとジョシュ・マッカーリーンがドライブし、残る1台は地元選手のアルベルト・ヘラーが乗り込む。ヘラーは現在31歳で、2023年以来のラリー1ドライブとなる。

 第10戦でもTGR-WRTが勝利したことで、チリは同ブランドの今季10勝目がかかる大会となるが、ヒョンデとフォードはトヨタの勢いを止めることができるだろうか。9月11日(木)のシェイクダウンが最初の走行となる予定だ。


■2025WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』 エントリーリスト



No./Team/Car/Driver&Co-Driver/Eligibility
33/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/エルフィン・エバンススコット・マーティン/M
69/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/カッレ・ロバンペラヨンネ・ハルットゥネン/M
17/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/セバスチャン・オジエヴァンサン・ランデ/M
8/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/オィット・タナックマルティン・ヤルヴェオヤ/M
1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグ/M
18/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/勝田貴元アーロン・ジョンストン/
16/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/アドリアン・フルモーアレクサンドル・コリア/M
5/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/サミ・パヤリマルコ・サルミネン/M
13/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/グレゴワール・ミュンスタールイス・ルッカ/M
55/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/ジョシュ・マッカーリーンエオイン・トレイシー/M
28/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/アルベルト・ヘラールイス・アジェンデ/

[オートスポーツweb 2025年09月04日]

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