“遅咲き”22歳が笑顔と涙の表彰台「ここまでできるんだよ」 三宅咲綺、初の国際大会で3位

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2025年09月07日 05:11  日刊スポーツ

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笑顔で写真に納まる、左から2位の坂本、優勝の千葉、3位の三宅(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:チャレンジャーシリーズ(CS)木下グループ杯>◇第2日◇6日◇大阪・関空アイスアリーナ◇女子フリー



三宅咲綺(22=シスメックス)が国際大会デビュー戦で3位となった。


フリー5位の126・50点とし、合計196・79点。ショートプログラム(SP)から1つ順位を落としたが、表彰台入りを果たした。優勝した千葉百音、2位の坂本花織と表彰式に参加し「何かすごく夢のよう。実感が湧いていない」と笑顔。特に同じクラブの坂本との表彰台に「かおちゃん(坂本の愛称)と一緒に台乗りできて、すごくうれしい」と実感を込めた。


冒頭の大技トリプルアクセルで転倒し、ルッツが2回転となるミスもあったが、大崩れはせず。表現面を示す演技構成点(PCS)でも全体4位とした。「自分の中でミスをしてしまったとも思っていたけど、ある程度良い評価をしていただいたというのは、すごく自信になった」とうなずいた。


22歳でつかんだ初の国際舞台で、存在感を示した。これまでの道のりを振り返り「自分はかなり遅咲きだと思うんですけど、ノービスやジュニアのころに活躍できなくてもここまでできるんだよと、新たな選手の道というか、そういう風につながっていくといいなと思います」と目に涙をためながら感慨深げに語った。


来年2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の出場枠は「3」。三宅は現時点で選考に重要なグランプリ(GP)シリーズの出場権を得ていない。


代表入りは厳しい立場にあるが「後半のジャンプの精度をもっと高めていくなどを着々とやっていけば、見えないところにはないという気持ちはある」と今大会で自信を深めた様子。わずかな可能性を信じ、鍛錬を続けていく。【藤塚大輔】

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