バレーボール女子日本代表のフェルハト・アクバシュ監督(39)が10日、オンラインでシーズン総括記者会見を行い、28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)の表彰台を目指す上での課題に言及した。
就任1年目の今季、ネーションズリーグ(VNL)、世界選手権ともに4強入りを達成。「明るい将来が見えた」と充実の結果だったが、改善点も明確になった。1−3で敗れた準決勝のトルコ戦はブロック6本に対し被ブロックは12本、フルセット負けした3位決定戦のブラジル戦はブロック6本に対し、被ブロック15本と顕著な差が出た。
指揮官は「他の強豪国と比べると少ないので、改善していく必要がある。背が低くても、スキルを改善することはできる」ときっぱり。アタック決定率やトランディションを高評価した上で、「ブロックシステムが機能する時もあるが、質としてはまだまだ」と早期の修正を掲げた。
また、選手層の薄さも指摘。「ケガや病気は全てのチームに起こり得ることだと思うので、選手層がまだ十分ではない。コアチームはとても良いが、サポート選手の層が厚くないのでそれを見つける必要がある」と、新戦力の発見を急務とした。今後は、アンダーカテゴリーを含めた大会の視察に尽力する構え。「春高(全国高校選手権)や天皇杯、SVリーグも全て見させていただく」と力を込めた。
来季はロス五輪の予選を兼ねるアジア選手権が行われる。「オリンピックの出場権を得るために、大事な試合。最善を尽くし、層を厚くして準備を整えていきたい」と展望を語った。
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