BMSG『THE LAST PIECE』スタッフが語る舞台裏 夢追う“10代”から刺激「彼らに胸を張って向き合えるスタッフでいたい」【連載企画特別編スタッフインタビュー】

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2025年09月18日 12:30  ORICON NEWS

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『THE LAST PIECE』(画像提供:BMSG)
 SKY-HIがCEOを務めるマネジメント/レーベル「BMSG」によるオーディションプロジェクト「3rd BOYS GROUP AUDITION PROJECT『THE LAST PIECE』」のデビューメンバーが、19日に発表される。それに先立って、ORICON NEWSでは、オーディションスタッフにインタビューを実施。夢に向かう候補生の姿を見守ってきた思いを聞いた。

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 『THE LAST PIECE』は、BE:FIRST、MAZZELに次ぐ3組目のボーイズグループ結成へ向けたオーディションプロジェクト。6月27日には、TBS『THE TIME,』(月〜金 前5:20〜前8:00)の番組内で、『THE LAST PIECE』コーナーがスタート。同日からBMSG公式YouTubeチャンネルにて配信開始された『THE LAST PIECE』本編(毎週金曜 後8:00※一部、例外あり)と合わせ、3次審査に進んだ計30人の練習生を追ってきた。9月5日配信の本編「#11」では、ファイナリスト10人が決定。現段階では、デビューメンバーの人数やグループ名などは明らかになっていない。

■「たくさん魅力的な姿があった」 『THE LAST PIECE』に込められたスタッフの愛情と編集のこだわり

 『THE LAST PIECE』は、オーディションでありながら殺伐とした空気はなく、互いの成長を喜び合い、相談し合い、助け合うような温かい雰囲気が印象的だった。最終審査前には、オーディションスタッフのほとんどが涙を流しながら見送るなど、優しさにあふれた育成プログラムとなった。本編だけでなく、豊富に用意されたビハインド動画や、全員に焦点を当てる丁寧な編集にも、候補生たちへの愛情が表れている。

 同オーディションの大きな特徴のひとつが、この「想像を超えるビハインド動画の多さ」と「全員を映す編集」。スタッフは「この瞬間を見せたい」と思う心動かされる場面があまりに多かったと振り返り、「たくさん魅力的な姿があったので、本編以外にも、たくさんお届けできるように努めていました。本気で音楽や自分に向き合う瞬間、本気で仲間を想う瞬間、そして全力で遊ぶ瞬間。そのどれもが、私たちスタッフの心を動かし続けてくれました」と語っている。

■「全力で応援しているし、心から大好き」 『THE LAST PIECE』が示した精神面への寄り添い

 先述のように愛にあふれたオーディションではあるが、グループメンバーを選ぶという目的上、参加者たちには大きな精神的負担がかかる。その点についてスタッフは「心理的安全性を持ってもらうことを大切にしました。オーディションという特性上、どうしても不安な気持ちを抱える時間が多くなります」と理解を示し、真摯に向き合った。「『スタッフは全力でみんなを応援しているし、心から大好きだよ』という姿勢を、言葉や態度で常に示し続けることを意識しました」と語り、候補生を包み込むようなサポートを徹底してきたことを明かした。

 一方、同番組は単なる審査の場ではなく、育成プログラムとしての側面も大きい。スキル面については「音楽的な才能の成長は、社長をはじめ、各分野の先生方のサポートによって成り立っているため、スタッフとして直接難しい部分は少ないかもしれません」と信頼を寄せる。そのうえで「むしろ難しさを感じるのは、心の部分です。楽しめているか、努力の方向が間違っていないか─そうした精神面のサポートは繊細な対応が必要です。ですが、そのサポートがうまくはまったときの喜びは、何にも代えがたいものです」と語り、候補生に寄り添う親心ものぞかせた。

■「人は何歳からでも変われる」 候補生の成長に学んだスタッフの実感

 SKY-HIは番組開始前に「全ての10代と、かつて10代だった全ての人たちへ」と呼びかけ、「こんな時代だからこそ、世界で一番自由で大きな夢を見よう!夢には、見方があると思う。教えてくれる人がいないだけだ。でっかい山に登る時に登山靴やコンパスが必要なように、俺から彼らに教えられる物ならいっぱい…それなりには、ある。今までの成功と失敗からもう一回本気で夢を見にいく」と提示していた。

 その言葉どおり、多くの視聴者と同じように、かつて10代だったスタッフも強い刺激を受けていた。「オーディションという形ではありましたが、最後までみんなが互いの成長を心から喜び合っていたことが、何よりも印象的でした。同じ夢を追う仲間として尊重し合っている姿に、胸を打たれました」と振り返り、「素直さや誠実さの大切さを改めて感じました。特に“5歳児(の気持ちで)”と言われてからそれを実践して自分のことをしっかり愛せるようになっていったYUTAの成長を見て、『人は何歳になっても変われるし、何歳からでも学べる』ということを強く実感しました。その姿は、私たちスタッフにとっても、大きな学びであり、尊敬の気持ちを抱かせてくれるものでした」と語る。さらに「新しい何かを始めたわけではありませんが、彼らのように誠実に音楽や夢に向き合う姿をそばで見て、大人としても恥じない人間でありたいと、改めて心に誓いました。彼らに胸を張って向き合えるスタッフでいたいと思います」と感謝をにじませた。

 同番組は、単なるオーディション番組ではなく、ドキュメンタリー要素の強い成長物語でもあった。話題性を狙った過激な演出や切り抜きは一切なく、参加者たちが夢を追い、仲間と肩を組み支え合い、課題を乗り越え、すべてをステージに昇華していく姿を映し出した。その誠実な姿は、多くの視聴者に深い感動と刺激を与えている。

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