釜山国際映画祭レッドカーペット『愚か者の身分』©2025 映画「愚か者の身分」製作委員会『愚か者の身分』に出演する北村匠海、綾野剛、林裕太が、第30回釜山国際映画祭レッドカーペットに登場した。
第二回大藪春彦新人賞受賞作、西尾潤の「愚か者の身分」(徳間文庫)を、人間ドラマを巧みに描くことに定評のある永田琴監督が、主演に北村、共演に綾野、林の豪華実力派キャストを迎え映画化。愛を知らずに育った3人の若者たちの青春と、闇ビジネスから抜け出す3日間を描く逃亡サスペンスとなっている。
本作は第30回釜山国際映画祭コンペティション部門にて選出。9月18日(木)には、永田監督と林、森井輝(THE SEVEN)プロデューサーが登壇するプレミア上映を、9月19日(金)にも同メンバーが登壇するプレスカンファレンスを予定している。
コンペティション部門が主役となってから初開催を迎えた記念すべき第30回釜山国際映画祭。その歴史的な節目にコンペティション部門へと選出された『愚か者の身分』から、北村、林、綾野、永田監督らが堂々とレッドカーペットに登壇。ブラックフォーマルなスーツ・ドレスを身に纏い、熱気に包まれた満席の会場で、途切れることのない観客の歓声と拍手、報道陣のフラッシュを浴びながら、満面の笑みで応えた。
本作で初の海外映画祭レッドカーペット登場となった北村は「『愚か者の身分』で初めて自分の足で、何よりもこの2人(林、綾野)と来ることができたのがすごく嬉しかったです。役者3世代で作った日本のリアル、そして今の若者を描いた映画を、世界、アジアの方々に見ていただけるのはすごく意味のあることだなと思います」とコメント。
林も「華やかな舞台で、そうそうたる俳優の方たちと同じ場所にいられるっていうのがすごく貴重な経験。そんな場所で僕たちの映画が歓迎されるっていうのがすごく嬉しいです」と述べ、綾野も「皆でこの地にたどり着くことができて嬉しいです。パワフルなこの時間を存分に最後まで楽しめたらなと思います」とそれぞれの言葉で喜びを語った。
9月18日から開催される本作のワールドプレミアに永田監督と共に登壇予定の林。<どんなところを見てほしいか?>と言う質問に対して林は、「日本の方々でも世界の方々でも同じなのですが、この3人(北村、林、綾野)の繋がりっていうのを感じてもらえたら。<生きるを繋ぐ>物語なので、そこを感じてもらえたら嬉しいです」とコメント。
続けて北村も「今、裕太が言ってくれたことが全てですよね」と同意。「僕らはこの映画で<生きる>をつないで、それでいて、役者として何か渡せるものをそれぞれ受け取ったり渡したりした作品でもあると思います。役者の定義は色々あると思うんですが、根っこの部分では世界共通だなと思っていますから、演じるということを感じてもらえたり、<生きる>っていうことを見てもらえたら」と言葉を重ねた後に「あとは、裕太が頑張ってくれるでしょ笑」と笑顔を見せ、それを見た林が頷く微笑ましいシーンも。
そして最後に綾野が「ようやく10月、この作品を届けることができます。釜山をきっかけに、皆で公開まで、ラストスパート、最後まで突っ走れたらなと思います」と力強く締め括った。
『愚か者の身分』は10月24日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)