東京国際映画祭事務局は18日、10月27日に開幕する第38回同映画祭のセンターピース作品に、倍賞千恵子(84)と木村拓哉(52)が実写で初共演した、山田洋次監督(94)の新作映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)が決定したと発表した。
センターピース作品とは、37回を迎える前回の東京国際映画祭で初めて設けられた。オープニング作品、クロージング作品と並ぶ目玉作品として映画祭の中盤を盛り上げる大作を上映し、24年は最初の作品として米映画「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」(リドリー・スコット監督)が選ばれた。
東京国際映画祭は「センターピース作品とはオープニング作品、クロージング作品と並ぶ目玉作品として映画祭の中盤を盛り上げる大作であり、特別な存在感と大きな話題を象徴する作品となります」と説明。「TOKYOタクシー」について「本作は、終活に向かうマダムとタクシー運転手の一日の出会いを通し、人生の喜びを謳い上げる感動のヒューマンドラマです」とし「大都市・東京を舞台に、人生の哀歓と希望を温かに描き出す本作は、映画祭の中核を担うセンターピースにふさわしい一本となっています」と評した。
「TOKYOタクシー」は、24年に日本アカデミー賞外国作品賞を受賞した22年のフランス映画「パリタクシー」(クリスチャン・カリオン監督)が原作。さえない日々を送る個人タクシー運転手が偶然、乗せた人生の終活に向かうマダムとの出会いを描き、木村は個人タクシー運転手の宇佐美浩二、倍賞は85歳の高野すみれを演じた。
撮影は2月から4月まで東京近郊で行われ、倍賞が諏訪さくらを演じた山田監督の代表作「男はつらいよ」シリーズの舞台・柴又でも行われた。倍賞と木村の共演は、2004年(平16)のスタジオジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」以来21年ぶり。山田組への参加は、倍賞は19年「男はつらいよ お帰り 寅さん」以来6年ぶり、木村は06年の主演映画「武士の一分」以来19年ぶりとなる。
|
|
今年の東京国際映画祭のオープニング作品は、 吉永小百合(80)の主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、10月31日公開)に決定している。
◆「TOKYOタクシー」 タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、ある日、85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を、東京の柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることに。すみれが浩二に「東京の見納めに寄りたい場所がある」と願い出たことから、2人で彼女の思い出の地を巡ることに。会話を交わし打ち解け、次第に心を許していく中で、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。たった1日の旅が2人の人生に想像もしなかった“奇跡”をもたらしていく。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
King Gnu井口理 一般女性と結婚(写真:TBS NEWS DIG)49
チョコプラ松尾「素人」発言謝罪(写真:ORICON NEWS)138