「俺は類家だ」新たな山田裕貴がここに! 役作りに没頭した『爆弾』

0

2025年09月18日 17:01  cinemacafe.net

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

cinemacafe.net

『爆弾』©呉勝浩/講談社 ©2025映画『爆弾』製作委員会
山田裕貴主演映画『爆弾』が、10月31日(金)に公開される。

本作は、日本最大級のミステリーランキング「このミステリーがすごい!2023年版」(宝島社)、「ミステリが読みたい!2023年版」(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で1位を獲得したベストセラー小説の映像化。

物語の幕開けは、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された一人の謎の中年男“スズキタゴサク”が、霊感が働くと称して、都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、1時間おきに3回爆発すると予知していく…。

本作で主演を務める山田は、今年だけでも『木の上の軍隊』、『ベートーヴェン捏造』と、3本も主演作続くいま勢いのある俳優のひとり。

今回演じているのは、警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事で、謎の男・スズキタゴサク(佐藤二朗)と対峙する交渉人・類家。もじゃもじゃの天然パーマに丸メガネという野暮ったい見た目ながら、クセ者にして切れ者。鋭い察眼と推理力で、スズキの目的と正体を暴いていく。

「類家が山田くんはもう本当解釈の一致」、「類家が本物すぎてビビってる」、「実在したんだな、類家…御本人登場…」などと、原作ファンから注目を集めている、山田が演じる類家。

山田自身も「この3つが、1つの集大成」と語り、今年の作品はどれも魂を込めて作品を作り上げていったことが伺えるが、中でもとびきり異彩を放つキャラクターが、この類家だろう。

公開中の映像では、人命のかかる爆弾捜査であるにも関わらず、どこかゲーム感覚で事件を推理することを楽しみにしているような発言をし、常人とはかけ離れた精神性を持ち、無邪気で底知れないスズキに対抗するキャラクターとして、作中でも大きな存在感を放っている。

演じるにあたり、風貌から言動まで、徹底的にこだわってキャラクターを作り上げたという山田。キャストのオファーを経て原作を読んだ山田は、非常に感銘を受け、「俺は類家だ」とのめり込むようにして役作りに没頭したそう。

撮影の合間もカットがかかると脚本に目を通し、穴が開くほど原作と脚本を読み返し、類家というキャラクターを徐々に自身へ憑依させていった。

また山田は、監督・永井聡とも「原作に書かれた類家の性質を取りこぼすことなく表現するためには、どうすればいいか」と、クランクイン前から徹底的に議論を重ねた。現場でも積極的にコミュニケーションをとり、人物のイメージを模索。原作と脚本を読み込むことで、自分自身と対話して自身がイメージする“内”なる類家像と、監督と徹底的に議論を重ねることで、第三者から見た“外”のイメージとしての類家像という、2つのイメージ像を作りながら、丁寧に自身に落とし込んでいった。

その徹底した役作りは、風貌にもあらわれている。類家は、帰宅するとスーツを椅子に脱ぎ捨て、そして朝にはそれを拾い上げるように着て出掛けていくだろう――そう想像して、衣装のスーツを手で揉んでシワを作り、類家らしさを注ぎ込んだ。

『木の上の軍隊』、『ベートーヴェン捏造』、そして『爆弾』。渾身の挑戦を果たした本作は、役者・山田裕貴を代表する1作となるだろう。

『爆弾』は10月31日(金)より全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

    ニュース設定