画像提供:マイナビニュースJR北海道は18日、新しい観光列車「赤い星」「青い星」(2027年に運行開始予定)の行程、販売額、販売方法などの概要を発表した。「赤い星」「青い星」は沿線地域とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」の一環で運行される。
「赤い星」「青い星」ともにキハ143形を改造。グレード差を設けた2編成(4両編成)で運行予定とされている。このうち「赤い星」編成は札幌〜網走間と釧路〜知床斜里間で運行。札幌〜網走間は1日あたり片道1本を約7時間かけて運行する。2号車のラウンジカーにて、地域情報の発信に資する有料イベントを実施するという。
乗車と車内でのランチがセットになるランチプランは、札幌〜網走間の片道で3〜4万円台となる見込み(座席種別によって変動)。2026年11月上旬からJR北海道のウェブサイトで販売する。あわせてランチプランを組み込んだ宿泊型の旅行商品も各旅行会社が販売する予定とのこと。販売席数は宿泊型旅行商品と合わせて約60席。これに加え、乗車のみプランを約15席設定し、片道2〜3万円台で2027年1月から販売予定となっている。
一方、釧路〜知床斜里間は1日1往復運転され、往路の釧路湿原駅で約60分、復路の川湯温泉駅で約40分の散策タイムを設ける。沿線の見どころで速度を落として走行し、湿原や斜里岳の景観を楽しめる趣向とする。往路でランチタイム、復路でスイーツタイムをそれぞれ設定。往路・復路ともに2号車のラウンジカーで有料イベントを実施する。
釧路発のランチプランと知床斜里発のスイーツプランを設定し、2027年1月下旬から販売予定。両プランともに販売額は2〜3万円台の見込み(座席種別によって変動)。ランチプラン・スイーツプランを組み込んだ宿泊型の旅行商品も旅行会社から販売予定とのこと。販売席数は宿泊型旅行商品と合わせて約60席。これに加え、乗車のみプランを約15席設定し、片道1〜2万円台で2027年3月から販売予定となっている。
「青い星」編成は旭川〜富良野間と知床斜里〜網走間で運行予定。旭川〜富良野間は1日2往復を運行し、丘の風景や十勝岳連峰を望む見どころポイントで速度を落として走る。沿線地域の特産品販売やイベントも予定している。販売は乗車プランのみとされ、販売額は片道5,000円程度の見込み。2027年5月から販売を開始する。
知床斜里〜網走間も1日2往復を運行。往路の北浜駅、復路の浜小清水駅でそれぞれ10〜20分程度の散策タイムを設け、車窓からオホーツク海の景観を楽しめる場所で速度を落として運転する。沿線地域の特産品販売やイベントも予定している。こちらも販売は乗車プランのみとされ、販売額は片道4,000円程度の見込み。2027年12月下旬から販売を開始する。
いずれも日本航空やJR北海道ホテルズの協力を得て、接遇マナーや実技訓練を受けた人材がサービススタッフとして乗務。出迎えや食事提供、車窓案内など行うという。(佐々木康弘)