脳科学者の中野信子氏は19日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演。自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)をめぐり、18日に政策発表会見を開いた林芳正官房長官(64)が示した「林プラン」の内容を「素晴らしいと思います」絶賛した。 林氏が政策の1つとして、低・中所得世帯に対して所得に応じて支援を行う日本版「ユニバーサル・クレジット」の創設を掲げたことに触れながら、「あえて厳しい言い方をすると、勉強していない有権者のみなさんは、これ(ユニバーサル・クレジット)を分からないことを恥ずかしいと思ってほしい」と、持論をまじえながら呼びかけるひと幕もあった。
番組では18日に政策発表会見を開いた林氏の様子を伝えた。林氏は、1%程度の実質賃金上昇の定着を公約の柱に掲げ、日本版「ユニバーサル・クレジット」創設などにも触れた。
番組MCの大下容子アナウンサーに「林プラン」の感想を問われた中野氏は「素晴らしいと思います」と述べた上で「ユニバーサル・クレジットというものは、(分からない場合は)調べて欲しいんですけど、自民党が選挙前に、現金給付か減税かですごく争点になりましたが、あの議論に対する最もスマートな答えです」と評した。
「給付か減税かは一時的な措置になりますが、ユニバーサル・クレジットは恒久的な措置になり得る。さすが経済政策通の林さんだなというものになっている」とも述べた。
一方で「しかしながら、政治の玄人など詳しい人にはすごくささる政策ですが」と述べた上で「ちょっとこういう言い方はどうかとは思いますが…あえて厳しい言い方をすると、勉強していない有権者のみなさん(がいた場合)は、これを分からないことを、恥ずかしいと思ってほしい」と訴えた。
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「人気や顔とか、そういうもので(政治家を)選んでしまう国民と思われないためには、こういうことを分かって、この人はこういう政策をやるつもりなんだと。ちゃんと公約のことも忘れないで、いろんなところに手が届くように政策を考えている人だということを、私は分かってほしいと思うんですよね」と、厳しい内容の言及をした自身の発言の意図も、説明した。
その上で、「『林プラン』は名前もシンプルだし。中身も難解かもしれませんが、ぜひ知ってほしい。素晴らしいと思います」と繰り返した。
番組進行役の1人、同局の佐々木亮太アナウンサーは、中野氏の指摘を受けて「ユニバーサル・クレジットとは、包括的な社会保障給付制度。言葉で言うと、そういうことですね」と、視聴者に向けてフォローした。
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