
立憲民主党の寺田学衆院議員が子育てなどを理由に今期限りで引退することを表明しました。
現在7期目で48歳の寺田議員は19日、自身のホームページを更新し、「限られた時間と労力の中で、家事や子育て、介護を両立させることはほぼ不可能だ」として、次の衆院選には立候補せず、引退することを表明しました。
寺田氏は2010年、当時の民主党・菅直人政権で33歳の若手ながら総理補佐官に抜擢され、東日本大震災の際には東京電力・福島第一原発の事故処理などに従事しました。
寺田氏の妻は参院議員の静氏で、2人の間には12歳の息子がいます。
現在は東京に生活の拠点を置いていますが、身体の衰えた母親を介護するため地元・秋田と東京を往復しているということです。
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寺田氏は「今回の判断は、夫婦で国会議員を務めるという特殊な環境において至った結論ではあるが、多くの共働き子育て家庭でも日々直面している葛藤であるとも思う」と指摘し、育児や介護のために離職しないで済む社会制度を整備するため、「引き続き任期中に取り組んだ上で、その後は妻を通じて実現を目指していく」とコメントしています。