“嫌味なくマウントをとる”井ノ原快彦、長年のバディ・山田裕貴との対決シーンメイキング『ベートーヴェン捏造』

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2025年09月20日 14:01  cinemacafe.net

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『ベートーヴェン捏造』©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and Shochiku Co.
現在公開中の映画『ベートーヴェン捏造』より、「特捜9」シリーズでバディを組んできた山田裕貴と井ノ原快彦の対決シーンのメイキング映像が公開された。

本作は、19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った、歴史ノンフィクションの傑作「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を基に、バカリズム脚本×関和亮監督のタッグで贈る実写映画。

公開前日に行われた前夜祭でサプライズ発表となった、井ノ原演じるベートーヴェンの愛弟子のフェルディナント・リース。

山田の主演映画ということで、二つ返事で出演を快諾したという井ノ原は、「絡みのシーンは一つしかなかったけれど、ずっと一緒にいる感覚で、慣れていて、彼もマインドが優しい人なので受け止めてくれてやりやすかった」とふり返る。

公開されたのは、ベートーヴェン(古田新太)から不名誉なあだ名をつけられたり、卵をぶつけられたりしていたシンドラー(山田裕貴)が、リースの止まらない“ベートーヴェン先生からの愛されエピソード”に卒倒しそうになるシーンのメイキング映像。

「(リースは)天然で愛される人だったんだろうなと想像して、シンドラーに対して自慢してマウントを取るのではなく、ただただ楽しかったエピソードを話すだけ。天然で話す方が心が痛むと、山ちゃん(山田)も言っていた」と役について明かした井ノ原の言葉通り、とにかく楽しそうにベートーヴェンとの思い出を披露するリースには、嫌味が感じられない。

ベートーヴェンの死後、勝手に“ベートーヴェンの親友”と記した名刺を配りまくり、音楽関係者に怪しまれていたシンドラーとは違い、真にベートーヴェンから愛されたリースに完全敗北するシンドラー。そんな2人の演技に、現場スタッフも思わず笑ってしまう。

また、「かなり昔の話を、今の日本の、フランクな感じでやる。でも、細かいところにはこだわりがあって、その中で今っぽい喋りでやるのが面白いので、細かいところも見て頂けると楽しいと思います」と井ノ原。セットには、一瞬しか映らないものの、妻・ハリエット(市川紗椰)と描かれた肖像画がたくさん飾られ、リア充な人生を謳歌しているリースと、全てをベートーヴェンだけに捧げた孤独なシンドラーとの対比も表現されている。

なお、ウィーンで行われる「Japannual 日本映画祭」での公式上映が決定した。すべてが日本で日本人で撮影された本作が、現地ウィーンの観客にどう受け止められるのか、期待が高まる。

『ベートーヴェン捏造』は全国にて公開中。





(シネマカフェ編集部)

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