女優の輝(きい)有子(47)が20日、都内で映画「蘭島行」(鎌田義孝監督)初日舞台あいさつに登壇した。
北海道小樽近郊の蘭島を舞台に、パンクロッカー崩れの男(木村知貴)が、彼の妻のふりをする天涯孤独の女(輝)、数年ぶりに再会した弟(足立智充)と過ごす数日間を描いた人間ドラマ。
3人のキャスティングについて鎌田監督は木村と足立は役柄との親和性と回想。初タッグとなった輝には「性格が竹刀振りかざすみたいな性格だと思うんですけど、真紀役にぴったり」とハマり役。「3人が良きバランスで台本をくみ取ってくれた」と感謝した。
輝は今作で初のヒロインに起用された。劇中では複雑な関係の3人が描かれる。役との向き合い方について輝は「木村君とは話さない役なのでほとんどしゃべらなかった。なれ合いになっちゃいけないと思って」とキャスト、スタッフ一丸となった密な製作期間を回想。「ヒリヒリしていたよね。それを足立君がいつも和やかに見てくれていた印象」とも明かした。「説明の少ない映画なんですけど、皆さまの心に余韻の残る映画だと思っています。ぜひまた見に来ていただきたいです」と呼びかけた。
木村は「死を扱った映画。これからどう生きていくのかぼんやり考えていただけたらうれしい」、足立は「少数で作った全員野球みたいな現場だった。すごい面白くて、こういうことをやりたくて映画を作ることを目指したいなと思い出しました」と思い入れを語った。
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22日には映画監督の堤幸彦氏、23日には脚本家の足立紳さんを招いたトークショーが実施される。
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