【解説】下積み長かったPerfume…地方アイドルからジワジワ全国人気へ 業界でも敬意の声

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2025年09月21日 16:14  日刊スポーツ

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レセプションのフォトコールで写真に納まるPerfumeのあ〜ちゃん(中央)、のっち(右)、かしゆか(撮影・垰建太)

3人組テクノポップユニットPerfumeが、デビュー20周年記念日を迎えた21日、公式サイトなどで、年内をもってコールドスリープ(活動休止)に入ることを発表した。


◇  ◇  ◇


Perfumeは下積み時代の長いユニットだ。99年、同年開校したアクターズスクール広島の第1期生としてレッスンを重ねつつ、活動をスタートした。当初は地元広島を中心とするローカルアイドルで、いわゆる地下アイドルのような立ち位置だった。上京後もショッピングセンターや秋葉原などでの路上ライブを重ねた。05年のメジャーデビュー後もすぐには好転のきっかけがつかめなかったが、じわじわとファンや関係者の心をつかんでいった。


4枚目シングル収録曲の「チョコレイト・ディスコ」や5枚目シングル「ポリリズム」をリリースした07年からブレーク。翌08年にNHK紅白歌合戦に初出場した(以降23年まで16年連続出場は女性グループ歴代最多)。その後の活躍は誰もが知るところだろう。


近年は「アイドル」「女性グループ」という概念を超えた存在となっていた感がある。3人をよく知るメディア関係者は「PerfumeはPerfume。それ以外の表現はできない」と言い切る。紅白歌合戦のリハーサル取材でも、メディアの前に3人が登場して広島弁でしゃべりだすと、パッと場の空気が柔らかくなる。一方ステージではデジタル技術を駆使したミステリアスな世界観のパフォーマンスで魅了する。唯一無二のギャップだろう。


アクターズスクール広島の後輩たちの中には、乃木坂46やモーニング娘。など人気グループのメンバーとして活躍した卒業生もいる。ある後輩はPerfumeについて「伝説」「神のような存在」とも表現していた。長い下積みを経てブレークした後も独特の存在感を守り続けた姿勢は、業界内でも広くリスペクトされている。【横山慧】

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