俳優の広瀬すず(27)がフジテレビ系「ボクらの時代」(日曜前7時)に出演。10代のころのコンプレックスについて語った。
広瀬は16歳で俳優デビューし、青春時代を芸能界にささげてきた。当時について「10代の時はまだ凄く等身大の、普段経験できなかったことを役を通して青春しているようなものが多くて。人生経験として、役を通してしか経験がないから、自分の手触りがあるもの、実感できるものっていうのがなさすぎちゃって、今後、怖いなって凄い思います」と不安を告白。「人生経験が足りていないっていうか。一生懸命、自分の道、進路を決めるとか、自分の今からやりたいことを見つけて決める、みたいな好奇心とかも、もはや経験してないからうらやましいなと思いつつ。そのきっかけとか、その人の動機を聞くことが当時は凄い好きで」とやりがいを語った。
大友啓史監督(59)は、広瀬の悩みに「今回(映画)『宝島』がね、沖縄の物語をいろんな人にこう追体験してもらう話でね。で、その先頭として、俳優部には沖縄の歴史をものすごく深いとこで体感してくれたりしていると思うんだけど、そう思うと、なんか演じることって本物を発見してく作業なんじゃないかな」と分析し、「だから、実人生で何かを見つけたり、何かを発見したりするときも、実はその気になってるだけのようなことも多い気がする。虚構の中からでも実を発見するっていうことを重ねていって、そこでこの“ぶっとい”広瀬がいるんだなとも思ったりした。なんか感性がっていうか、大きな幹があるみたいな。その人物1人取り組んでいくと、ちょっと体に入ってくる感覚って、やっぱりそれぞれの役があって、それが自分をすごく成長させてるみたいな。意外とそれが広瀬さんの実だったりするから、そんなに慌てて、自分の実がないないみたいなこととかをあんまりこう思わなくても」とアドバイスした。
続けて、妻夫木聡(44)は「青春とかあるの?仕事以外で」と質問。広瀬は「バスケをずっとやってたので。仕事があったから、試合に出られていない、練習出られてないとかもいっぱいある中で、ユニホームを取られた時があったんですよ。でも自分が抜ければ、私以外全員もらえる、みたいな。本当最近までずっと、ふつふつと、普通に思い出すだけで泣けてくるみたいなことが今思えば青春だった…」と振り返った。
これに妻夫木は「確かになんか長い付き合いになってきたけど、バスケの話してる時だけ、いつものすずじゃない感じがあった。なんか急にこう、ぽっと熱をおびるみたいな」と広瀬の様子を語り、広瀬は「ちゃんと悔しさっていうか、コンプレックスに思っていた部分だったと思うんですけど。でも、それがあって良かったなって思う」と話した。
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