19日に東京・赤羽の自宅マンションで火災が発声した、タレント林家ペー(83)が21日、東京・浅草演芸ホールの寄席に、焼け残ったピンクの衣装で出演した。主任を務める一門の林家たけ平に迷惑はかけられないと、19日の深夜に火災現場の自宅に衣装を取りに帰っていた。
トリ前に登場したぺーは、開口一番「今、話題の男です」と笑わせて、「生まれてから50年、初めて火事に遭いました。うそです。僕じゃなく、パー子ですからね」と話し始めた。
そして「19日に初代三平の命日より1日早い法事で一門が集まっていたんです。37、38人はいたでしょうか。正蔵、現在の三平、(初代三平夫人の)海老名香葉子で『林家三平の生誕100年へ頑張ろう』と写真撮影しているところで電話が鳴ったんです。赤羽警察署から『今、ぺーさんの家が焼けてます』と、タクシーに飛び乗りました」。
自宅前には火事の現場にいた、妻の林家パー子(77)が救急車に乗っていた。「『パー子は、仏さんのろうそくをつけようとしたら引火した』と言ってましたが、実は隣の古いコードが漏電というかショートしたみたいです」と説明した。 そして「私はミュージシャンですから」と笑わて「余談」と照明に対処されているピンクの衣装を「唯一の凝っている衣装。ちょっと焦げてますが」と笑わせた。
そしてアニメ「サザエさん」の主題歌を謡って「サザエさんは公称24歳ですよ。みちょぱや橋本環奈ちゃんは25歳ですから、1歳年下」と笑わせた。そして「なんと大正11年生まれ、瀬戸内寂聴や内海桂子師匠と同じ、103歳。79歳も歳をさば読んでる」と笑わせた。
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そして「津軽海峡冬景色」のメロディーの乗せて<歌詞>お魚くわえた〜と「サザエさん」の歌詞で熱唱して、大きな拍手を浴びた。
ぺーは出番の30分前の午後7時30分に、パー子を連れて到着。「おかげさまで、1着だけ焼け残っていたピンクの衣装を着てきました。ギターも焼けずに残っていました。今まで撮ってきた写真は半分くらい焼けてしまいましたが、これから整理していきます。大変ご迷惑をおかけしましたが、いろいろな方にお世話になってありがたいことです」と頭を下げた。
この日の荷物は、一門の総帥の九代目林家正蔵の夫人からもらったピンクのトランクに収納してきた。ぺーは「本当にありがたいんですけど、重いんですよ」と笑った。「歩いていると、いろいろな方が声をかけて心配してくれる。今日は笑福亭鶴瓶さんから『大丈夫でっか』と電話をいただきました。芸能界始まって以来で、数え切れないくらい多くの方から連絡をいただきました」。
一門の弟弟子の林家たい平がチャリティーの企画を立てていることについては「ありがたいことです。林家の一門ですからね。いろいろな方からお見舞いももらいました」と話した。
火事の際に煙を吸って緊急搬送されたパー子も、元気いっぱい。「髪の毛が少し焦げたけど、大丈夫でした。着たきりすずめになっちゃったから、今日は林家のおかみさん(初代林家三平夫人の海老名香葉子さん)さんから靴をいただいて、履いてきました。ご迷惑をかけました」と言いながらも、トレードマークの甲高い笑い声をあげた。
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