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ここではその一部を、4人のドライバーのコメントとともにお伝えする。
■ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ（リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R） 2位
予選7番手を獲得したリアライズGT-Rは、平手晃平が第1スティントで2番手までポジションを上げ、ステリングを引き継いだオリベイラは最終周までSyntium LC500の河野とトップ争いを展開。0.660秒差の2位表彰台を獲得した。
レース後にオリベイラは「（GT500も制した）チームの活躍を心から嬉しく思う。KONDO RACINGとは長年一緒に仕事をしてきたので、彼らの努力がどれほど大変なものか、よく知っているつもりだ。今日僕たちのチームは、GT500とGT300の両クラスで素晴らしい仕事をしたから、本当に誇りに感じるよ」と、開口一番に喜びを語った。
しかし、実際の手応えとしては優勝を狙えたフィーリングがあったようで、「赤旗中断というレース展開はあまり理想的ではなかった」と続けた。
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「レースが通常どおりに進んでいれば、とくに終盤には追いついてオーバーテイクできたのではないかと思う。しかし、今日の最後のスティントは、オーバーテイクするには少し短すぎたよ」
■ハリー・キング（seven × seven PORSCHE GT3R） 3位
2025年第2戦富士でスーパーGT GT300クラスにデビューし、4レース目となるSUGO大会で早くも初表彰台を獲得したキング。表彰式の直後にレースについて聞くと、笑顔で「いい気分だよ。ここまで来るのは簡単ではなかった」と切り出して語った。
「チームもスーパーGTにはまだ十分慣れていないし、自分もテストをほとんどせずに参戦したので、シーズン序盤は本当に厳しい戦いだった。それでもチームはあらゆる面で僕をサポートしてくれているから、今日も最高のパフォーマンスを発揮することができた。チームに初表彰台をプレゼントできてとても嬉しいよ」
チームは28周目にピット作業を行い、キングは5番手から第2スティントを開始。その後、前を走るD’station Vantage GT3（藤井誠暢／チャーリー・ファグ）がクラッシュでリタイアし、さらに3番手のグッドスマイル 初音ミク AMG（谷口信輝／片岡龍也）がピットイン後順位を落としたことで、表彰台圏内に進出した。
しかし47周目にレースは赤旗中断。タイヤはすでに第2スティントを約20周ほど走っている状態で、残り約20分のラストスパートに臨むこととなった。
「赤旗で中断するまでは、良いポジションにつけていた。ただ、僕たちはピットインがかなり早かったので、タイヤが摩耗している状態でリスタートしなければならなかった」
「それでもこの週末のマシンパフォーマンスは良好で、正直、自分自身のドライビングにも自信があった。実際に、終盤でも速いラップタイムを維持することができたので、ギャップを広げて3位を獲得することができたんだ」
最後には、「この週末は決勝でのタイヤパフォーマンスを追求するため、いくつかの点で妥協しつつもセットアップを徹底的に検討したことが、好走の理由だと思うよ」と明かした。
■谷口信輝（グッドスマイル 初音ミク AMG） 4位
3位表彰台を手にしたseven × sevenポルシェとは対照的に、一時はトップを走行しながらも4位でレースを終えた初音ミク AMG。第2スティントを担当した谷口は、ピットイン時にポジションを落とした理由に“トラフィック”をあげた。
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「でもちょうどインラップに、アウトラップの56号車が前にいたり、そこにGT500も追いついてガチャガチャしたところを走ることになって、コース前半で3秒、後半で4秒みたいに大きくロスしたわけ。それが原因で、ピットアウト時には4番手に下がっちゃった」
それでも、第1スティントでSyntium LC500を激しく追い立てた様子からは、第2スティントでもトップに返り咲くペースを発揮するかと思われたが、レース後半では一転、3番手のseven × sevenポルシェに迫ることはできなかった。その理由について谷口は、スタート時からのコンディション変化を順に振り返りつつ、ペースの変遷を説明した。
「予選だけ速かったクルマたちは、ちょっと爆弾を抱えていたというか、路面温度が上がった今日はグレーニング（タイヤ表面のささくれ）祭りだったみたい。だから、予選で良くても決勝で急に失速した7号車（CARGUY Ferrari 296 GT3）とか0号車（VENTENY Lamborghini GT3）とかはみんな“それ”だと思う。我々はそういうのが一切出なかったから、第1スティントは非常にいい状態だった」
「でも赤旗後は気温が下がって、666号車（seven × sevenポルシェ）の方が全然速くなっちゃった。逆にこっちはちょっと苦しくなって。おそらくピックアップだと思うんだけど、終盤はもう追いつくのは全然無理だったね」
■井口卓人（SUBARU BRZ R&D SPORT） 22位
これまでスポーツランドSUGOでは、4度のポールポジション獲得を含む2度の優勝を誇るスバルBRZ。それでも、迎えた今大会では予選Q1B組を通過できず、23番手からスタートした決勝では後半スティントに突入した直後にマシントラブルでリタイアしてしまった。
ピットアウト後のトラブル発生時、映像では右リヤタイヤが外れかかっている様子が映し出されていたが、その時ドライブしていた井口に、実際の状況とレース終了直後時点でのトラブルへの見解を聞いた。
「今回は最初から『無交換でいこう』と決めていて、（リスタート後のピットインでは）ジャッキアップもせずにそのままコースインしていったのですが、ピットアウトしてすぐの3コーナーに合流するところで右リヤタイヤが外れかけて、動きがフラフラしていました」
「まだはっきりとした原因は分からないですが、おそらく赤旗中断で一度タイヤが冷えて、そこから再開後にすこし熱が入ったというような状況で、ピットアウト時にホイールスピンしたことがきっかけになったのではないかと思います」
「いまは本当にそれしか考えられないような状況で、しっかりとした原因はこれから追求しないといけないと思います」
[オートスポーツweb 2025年09月21日]
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