ソロアーティストのアイナ・ジ・エンド(30)とZAZEN BOYS向井秀徳(51)がこのほど、東京・NHKで、同局の月1放送音楽番組「tiny desk concerts JAPAN」(29日深夜0時10分放送)収録に出席した。
同番組は米国発祥の番組コンテンツで、アーティストたちが文字通り「オフィスの小さな机」でパフォーマンスする斬新なコンセプトが話題となっている。これまで、B'z稲葉浩志(61)、森山直太朗(49)、石川さゆり(67)らが出演。今回も局内で職員が働くオフィスエリアにセットを構え、その一部始終をとらえる“ライブドキュメント”として収録された。
それぞれがソロで歌唱後、最後は2人でZAZEN BOYSの「はあとぶれいく」をコラボで披露した。2人は初コラボ。アイナが所属していたBiSHの中で、ZAZEN BOYS好きといえばアユニ・D(25)だという。「アユニ・Dが好きなので、私がいくら向井さんのことが好きだと言ってもあまり説得力がないから、表立って言ってなかった」という。だが実は「本当に、高校生の時にライブに行ったり、『Honnoji』でダンスコンテストに出たことことがあるんです」と明かした。
向井は「うれしいことですよ。だってさ、世代もだいぶ違うと思うんやけども、昔やってた曲とかをそうやって聞いてくれる機会があったんだと思って」とし、「やっていて良かったなと思います」と喜びをかみしめた。
BiSHのサウンドプロデューサーは、メンバーに「向井さんみたいに歌って!」とディレクションしていた。「だから、多分BiSHには染み込んでいる」とした。
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そんなアイナだったが、「はあとぶれいく」を覚える上での苦労したという。「いろんな音源を聞いたけど、全部メロディーラインが違っていて、どれが本当なのって。覚えてきてリハで歌ったら、また違うし」と笑った。
それでも、「逆にそれが楽しくなった」という。「他の人とコラボする時も、自分らしさを出していいんだって、向井さんに教えていただいた気がしています」と胸を張った。
一方、向井は「アイナが体の中に持っている獣の雄たけびを聞いた。私のハートに突き刺さりました」とした。「全ての音楽はブルースである」という向井。「もうアイナ・ジ・エンドのブルースが聞こえてきたんですよね。それを感じることができてうれしかった」。
NHKのオフィスという環境について、向井は「異常空間Z」と表現した。「お寺とか、お風呂とか、いろんなところで演奏をさせてもらっているけど、まさか会社のオフィスで演奏するなんてね」。会場にはZAZEN BOYSのTシャツを着た職員も紛れていた。
アイナは「実は無理やり連れてこられて、『ここに並んで、ライブを見てる風にしてください』とか、『拍手をお願いします』みたいなのかなとも思っていた」という。
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ただ、実際に演奏をすると「もう、みんなが楽しそうに聞いてくれて。それがうれしくて、すごくやりやすかった」とし、「『とりこになってもらいたい』って、そういう気持ちに変わっていきました」とほほ笑んだ。
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