25日の北海道は雨風強まり荒れた天気 台風19号のうねりは今月末まで続く可能性も

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2025年09月24日 17:24  日本気象協会

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日本気象協会

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明日25日(木)は北海道付近を低気圧や前線が通過し、道内は広く雨となるでしょう。道北などでは100ミリ前後の大雨となるおそれがあるので、最新の気象情報に注意して下さい。また、日本のはるか東の海上を北上する台風19号の影響で、北日本〜東日本の太平洋側沿岸ではうねりを伴う高波が今後続く可能性があります。船舶関係や海のレジャーなどには注意が必要です。

明日(25日)は大気の状態が不安定に 道北などで100ミリ前後の大雨のおそれも

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今日24日(水)の道内は、千島の東に中心を持つ高気圧の圏内となり、広く晴れています。しかし、夕方以降は西から近づく低気圧や前線の影響で雲が広がり、日付の変わる頃には石狩や後志地方など道央の一部で雨が降り出す見込みです。

明日25日(木)は、低気圧がやや発達しながら宗谷海峡付近を通過し、伴う前線が夜にかけて道内を東へ通過するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となります。この影響で明日はほぼ全道で雨となり、特に道北や道央、道南方面など北海道の西側にあたる地域では昼過ぎにかけて雷を伴い、局地的に1時間に30mm以上と激しい雨が降るでしょう。なお、雨は夜にはやむ所が多くなりますが、降り終わりまでの降水量は道南方面の南東斜面など多い所で80〜100ミリに達する可能性があります。落雷や突風、急な強い雨など天気の急変や大雨による河川の増水などに注意して下さい。

また、低気圧や前線が通過する日中を中心に南よりのち西よりの風が強まり、海上や岬付近などでは非常に強く吹くところもありそうです。最大瞬間風速では30メートル近い暴風となり、低気圧の発達程度や進路によってはそれ以上に強まるおそれがあります。強い風とともに、南風が海上から入りやすい太平洋側を中心に沿岸では高波にも十分注意して下さい。

太平洋側沿岸では、うねりを伴う高波に注意 うねりは今月末まで残る可能性も

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台風19号は今日24日(水)15時現在、日本のはるか東の海上を東北東へ毎時10キロメートルの速さで進んでいるとみられます。この台風は、28日(日)にかけて日本のはるか東の海上を北東に進み、温帯低気圧に変わりながら29日(月)にはアリューシャンの南に達するでしょう。

台風の周囲では暴風が吹き、海上では猛烈にしけていると考えられます。この影響で北日本〜東日本の太平洋側沿岸ではすでにうねりが到達しており、周期が長くなっています。このうねりは今月末まで続く可能性があります。このうねりがある状態で、明日25日(木)の道内は気圧の傾きが大きくなって風が強まるため、太平洋側を中心に沿岸では波が急速に高まることが考えられます。船舶・港湾関係や海のレジャーなどにはうねりを伴う高波に十分注意して下さい。

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