体調不良のため歌舞伎座公演を休演していた片岡仁左衛門(81)が24日、「秀山祭九月大歌舞伎」千秋楽で復帰した。
歌舞伎座では10年ぶりの通し上演となった「菅原伝授手習鑑」。仁左衛門は昼の部Aプロ「筆法伝授」「道明寺」で菅丞相(菅原道真)をつとめた。
「筆法−」の仁左衛門が最初に登場する場面では、御簾(みす)が上がる途中から大きな拍手が送られた。「道明寺」でも、太宰府に流罪が決まった菅丞相の悲劇を繊細に演じ、人と、化身した木像を演じ分けてみせた。何度も「松嶋屋!」「15代目!」のかけ声が飛び、劇場が拍手に包まれた。
仁左衛門が同役を演じるのは「筆法−」で6回目、「道明寺」では7回目という当たり役。9月はまた、Aプロで仁左衛門が、Bプロで松本幸四郎が同役を演じるという配役も話題だった。
20日のAプロ出演後、体調不良で翌21日の休演を発表し、幸四郎が代役をつとめた。
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仁左衛門は10月は歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」の「義経千本桜」第2部Bプロで「木の実・小金吾討死・すし屋」に出演する。
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