『本でした』発売記念トークイベントに出演した(左から)又吉直樹、ヨシタケシンスケ氏 (C)ORICON NewS inc. お笑いコンビ・ピースの又吉直樹と絵本作家・ヨシタケシンスケ氏がこのほど、都内で行われた『本でした』(ポプラ社)の発売を記念したトークイベントに出演。前作『その本は』から3年ぶりの共著作品に対する思いなどを語った。
【写真】本作への思いを語った又吉直樹 本作は、村はずれに住み着いたあの2人の男が、村人たちから寄せられたほんの1行のヒントで本を「復元」していくというストーリー。又吉とヨシタケ氏が互いにお題を出し合い、物語を紡いだ。時に笑えて時に心に沁みる2人の短編を27編している。
人気絵本作家と芥川賞作家がコラボした本作。司会者から「本作とは」と問われるとヨシタケ氏は「親戚に自慢できる本」と得意げに話すと、又吉も「僕もまさにそうですよ」と同じ思いの様子。絵本作家として「身内の支持を得ることはすごく大事なこと」と笑う一方でヨシタケ氏は、「やっていて刺激的な本。『普段やらないことをやれている!』という感じ」と3年ぶりの共演を喜んだ。
又吉は「『その本は』のときによく言っていたのは本が好きではない人に紹介する本としては本当にうってつけだと。『本でした』もそういったところがある」と強調した。さらに「個人としてはお笑い芸人としての活動があって、小説があり、ここがすごく離れているように思われるけど、その間を埋めてくれるようなイメージでした。これは自分一人では難しいのでヨシタケさんと一緒にやったからこそできたと思います」としみじみ語った。