『BMW Z4(スーパーGT/2008年)』今へと続く“初音ミク号”のはじまり【忘れがたき銘車たち】

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2025年09月24日 18:50  AUTOSPORT web

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2008年のスーパーGT第9戦富士スピードウェイを戦った初音ミク Studie GLAD BMW Z4。菊池靖と田ヶ原章蔵がドライブした。
 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは2008年のスーパーGT GT300クラスを戦った『BMW Z4』です。

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 2025年現在、スーパーGT GT300クラスに参戦しているGOODSMILE RACING & Team UKYOのグッドスマイル 初音ミク AMG。このマシンに描かれているキャラクター『初音ミク』をスーパーGTのレースシーンで見るようになって久しい。

 その初音ミク×GTの起源、それは今から17年前の2008年まで遡る。2008年シーズン第6戦スーパーGT、鈴鹿サーキットで開催された『ポッカ1000km』。このラウンドにおいて、『初音ミク Studie GLAD BMW Z4』という1台がGT300クラスに登場し、初音ミクが初めてスーパーGTにお目見えした。

 この車両は、BMWチューナーとして有名な『Studie』が走らせたマシンで、当時、スーパー耐久シリーズにて猛威を奮っていたBMW Z4クーペをベースに、E39型BMW M5に搭載されていた5.0リッターV8エンジンへと換装した1台だった。

 Studieの初音ミクZ4の初陣は前述の通り、鈴鹿となるはずだったものの、一部規定に合致しない部分があるとして、予選、決勝の出走が認められず。続く第7戦ツインリンクもてぎでも予選以降の出走はできなかった。

 そのため、本格的なデビューは第8戦オートポリスをスキップして挑んだ最終戦の富士スピードウェイラウンドとなった。

 その最終戦でも予選通過基準タイムをクリアできなかったものの、決勝レースではピットレーンスタートから18位でフィニッシュ。見事完走を果たし、チームポイント1点を獲得した。

 このように苦難続きの船出だった初音ミク。しかしこのあと、チームや時に車両を変えながら、のちにチャンピオンマシンを彩ることになる。

[オートスポーツweb 2025年09月24日]

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