マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第16戦サンマリノGP 9月26〜28日、栃木県・モビリティリゾートもてぎにてロードレース世界選手権MotoGP第17戦日本GPの開催が予定されている。今シーズンはドゥカティのファクトリー加入1年目のマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が圧倒的な強さを誇っており、チャンピオン獲得に王手をかけている。そんな彼が王座を獲得するための条件をレース前にご紹介する。
MotoGP昇格した2013年から2023年までホンダで戦い続け、6度のチャンピオンに輝いたマルク・マルケス。昨2024年にはホンダからドゥカティへ移籍し、サテライトチームであるグレシーニ・レーシングMotoGPより参戦。そして、2025年は移籍2年目にしてドゥカティのファクトリーに昇格を果たした。
新たな挑戦となる2025年は開幕戦タイGPからポールポジションを獲得し、スプリントと決勝ともに優勝とパーフェクトウインを達成した。その勢いは止まらず、スプリントにおいては開幕6連勝と圧倒的な強さを示した。第16戦サンマリノGP終了時点では8度のポールポジション、スプリントでは14度の優勝を含む15度のメダル獲得、決勝では11度の優勝を含む14度の表彰台を獲得。よって、累計512ポイントを稼いでいる。
一時は弟であるアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)とポイントリーダーを入れ替える展開もあったが、兄のマルク・マルケスは安定さを維持して首位を奪取。計16戦終了時点で、ランキング2位のアレックス・マルケスとは182ポイントのアドバンテージを築いている。これにより、マルク・マルケスは王座獲得にリーチをかけているのだ。
そんな状況のなか迎えるのが第17戦日本GPだ。マルク・マルケスにとってモビリティリゾートもてぎは過去2014年、2016年、2018年と3度にわたってチャンピオンを決めた地でもある。過去の成績から見ても相性としては良く、可能性は十分にあると言えるだろう。
条件としては、マルク・マルケスがランキング2位以下に185ポイント差以上をつける必要がある。そのためには、週末を通して弟のアレックス・マルケスよりも3ポイント多く稼ぐことが条件となっている。スプリントレースのみの結果で決まる可能性はないが、決勝ともにアレックス・マルケスより3ポイント多くポイントを稼ぐことが必要だ。
マルク・マルケスとしては、2019年以来となる6年ぶりのチャンピオン獲得で、モビリティリゾートもてぎにおいては7年ぶりに王者獲得の瞬間となる。MotoGPクラスのスプリントレースは15時、決勝レースは14時にスタートを迎える。滅多とない貴重な瞬間をぜひリアルタイムで見届けてほしい。
[オートスポーツweb 2025年09月25日]