元カリフォルニア州知事で俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー(78)が24日、トランプ米大統領が国連総会で気候変動は「世界に対して行われた史上最大の詐欺」と主張したことを批判した。米CNNの独占インタビューに応じたシュワルツェネッガーは、「彼がそう話したことに驚きはない」と語った。
トランプ氏が2016年の大統領選に出馬する以前から親しかったと話したシュワルツェネッガーは、選挙戦への支持を要請された際に気候変動問題に対する見解の違いを理由に断ったと明かした。
英国のトニー・ブレア元首相と共にインタビューにのぞんだシュワルツェネッガーは、「結局のところ、彼は気候変動をまったく信じていなかった。だから、彼のチームには入れないと思った」と述べ、大統領の支援がなくても米国民はこの問題で主導権を握れると語った。
「私は汚染を減らすために、そして人々が亡くなるのを防ぐために何かをしなければならないと強く信じている」と述べ、自分の考えに非常に強いこだわりを持っていると話した。
その上で、「誰もが私と同じように考える必要はないのは重々承知している。しかし、重要なのは大統領がこのように考えていることを人々に知ってもらうことです」とも話し、大統領が異なる見解を持っているからといって現在の取り組みを止めるべきではないとの考えを示した。
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共和党員のシュワルツェネッガーは、これまでもトランプ政権の移民取り締まりを非難するなどトランプ大統領を公然と批判しており、昨年の大統領選では民主党のハリス前副大統領への支持を表明していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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