インタビューに答える高市早苗前経済安全保障担当相=25日午後、国会内 自民党総裁選に立候補した高市早苗前経済安全保障担当相(64)は25日、時事通信などのインタビューに応じ、ガソリン税の暫定税率廃止と所得税の課税最低ライン「年収の壁」引き上げについて、首相に就任すれば年内に実現させたいとの考えを示した。石破茂首相が意欲を示す戦後80年見解の公表は不要だとして見送りを要求した。
石破政権は立憲民主党などと暫定税率の年内廃止を、国民民主党と年収の壁引き上げをそれぞれ申し合わせている。高市氏はこれらの合意について「しっかり尊重しなければいけない」と指摘。「(暫定税率)廃止は年内に効果が出せる。所得税の基礎控除引き上げも年内に決着させたい」と明言した。
その上で「これらを盛り込んだ経済対策の策定を早々に指示し、早期に臨時国会を召集して補正予算の成立を急ぐ」と強調。「年内(衆院)解散はとても考えられない」と明言した。
また、連立政権の枠組み拡大に関し「首相指名までの間に決めていく」と改めて説明。連立相手の政党との選挙区調整に関しては「組んだ後にじっくりと話し合う」として連立政権樹立を優先させる考えを示した。
戦後80年見解については「(安倍内閣が)閣議決定した戦後70年談話は実に未来志向だ。これ以上のメッセージは必要がない」と語った。