バトンの後任はエイトケン? IMSAとの同時参戦でキャデラックVシリーズ.Rをドライブか

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2025年09月26日 12:10  AUTOSPORT web

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2025年のル・マン24時間レースにキャデラック・ウェーレンから参戦したジャック・エイトケン
 ジャック・エイトケンは、2026シーズン、アメリカのメーカーであるキャデラックとのダブル・プログラムに取り組むのではないかとの憶測が広がる中、機会があればキャデラックVシリーズ.RでWEC世界耐久選手権に「参戦したい」と発言した。

 30歳のこの英国人ドライバーは、2023年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にキャデラックのドライバーとして参戦している。当初アクション・エクスプレス・レーシングのミシュラン・エンデュランス・カップドライバーとして参戦した後、昨年はフルタイムドライバーへとステップアップした。

 また、ウェーレン・エンジニアリングが支援する同チームが過去にル・マン24時間レースに一度限りの招待枠で参戦した際にも、エイトケンはラインアップに名を連ねていた。

 WECに参戦するキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAにおいては、ジェンソン・バトンが2025シーズン終了後にフルタイムドライバーとしてのキャリアを終える意向を表明しており、来年のWECラインアップに空席が生じるが、エイトケンがその座を争う候補と考えられている。

 エイトケンが選出されれば、チームメイトのアール・バンバーがJOTAでWECに参戦、そしてアクション・エクスプレスでウェザーテック選手権に参戦しているのと同じようなダブル・プログラムとなりそうだ。

「このクルマを運転できること、そしてできる限り多くのレースに出場できることは、いつでも嬉しいことだ」とエイトケンはSportscar365に語った。

「しかし、これらのプログラムにおけるシートとドライバーの選択に関しては、GM次第だ。彼らの指示に従うよ」

「もし皆がそれを望み、実現できる機会があれば、キャデラックでもっと多くのドライブの機会、そしてレースに参戦できればとても嬉しい」

「今は、それは僕の関心事ではない。ただ、どうなるか見守るだけで満足だ」

 WECの魅力について尋ねられると、エイトケンはジェネシスが来年デビューすることにより9メーカーが参戦予定となるハイパーカー・フィールドの奥深さを強調したが、北米のサーキットとレーススタイルの方が好みだと認めた。

「ル・マンの魅力は常にあるね」と彼は語った。

「IMSAチームである我々(アクション・エクスプレス)にとって、出場が保証されているわけではないが、過去3年間は幸運にも出場することができた」

「だが、ル・マンは大きな魅力であり、WECチームとしては、ル・マンに向けて常により良い体制を整えられると考えている」

「多くのマシンが参戦するという点でも魅力がある。(WECのハイパーカークラスの)18台という「グリッドは非常に印象的で、才能豊かなドライバーがそろっている。IMSAは非常に競争が激しいフィールドだが、人数はそこまで多くない」

「とはいえ、僕はIMSAのサーキットの方が好きだね。IMSAの容赦ないスタイルが好きなんだ。コーションでマシンが密集し、最終的には激しい争いになるので、レースははるかに難しくなる。(WECとIMSAは)スタイルが異なるんだ」

「僕はIMSAが好きだ。パドックも、この国も大好きだ。でも、WECは非常にレベルが高いし、キャデラックがそこで活躍しているのも見ているから、もし可能なら参戦したいと思っている」

 キャデラックでの活動に加え、エイトケンは過去3シーズン、フェラーリ所属のエミル・フレイ・レーシングからDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦している。

 2026年のDTMのスケジュールはWECやウェザーテック選手権と重複していないが、エイトケンはDTMへの参戦継続は最終的にキャデラック次第だと述べている。

「キャデラックは、僕が最初にコミットしたプログラムだ」とエイトケン。

「選手権のレベルと、僕らが運転するマシンの面で、キャデラックが僕の最優先事項となる」

「とはいえ、結局のところ、もっと多くのドライビングとレースを経験できれば、より良いドライバーになれると思っている」

「キャデラックはDTMのような活動にとても親切で寛大なサポートをしてくれている。各選手権での活動に支障がなく、両方を高いレベルでこなせるのであれば、それも喜んでやりたい」

「常にバランスを保つことが重要だ。レースをやりすぎて何かを妥協するようなことは、したくない」

[オートスポーツweb 2025年09月26日]

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