今日26日は東京都心で今年87回目の30℃以上 真夏日が急増する理由

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2025年09月26日 17:00  日本気象協会

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日本気象協会

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今日26日は東京都心で最高気温31.7℃(午後3時まで)を観測し、今年87回目の真夏日に。近年は都市化などの影響で真夏日の数が急増中。10月にかけても気温の高い状態が続く見込みです。

東京都心は今年87回目の真夏日

今日26日は強い日差しと上空の暖かい空気の影響で、東〜北日本を中心に平年を大幅に上回る暑さとなりました。

午後3時までの最高気温は、東京都心で8月中旬並みの31.7℃まで上がり、5日ぶりの真夏日に。今年87回目の真夏日で、年間真夏日日数の歴代2位の記録を更新中です。

このほか今日全国で最も暑くなった三重県桑名市では34.5℃と猛暑日に迫る気温に。名古屋市や金沢市、青森市、札幌市なども8月並みの暑さとなりました。

東京都心の年間真夏日日数 上位のほとんどは2000年以降

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東京都心の年間の真夏日の日数はここ数年で急増しています。過去最も多かったのは2023年の90日、今年はそれに次ぐ87日となっています。また、一昨年から3年連続で80日を超えるなど、トップ10のうち実に9回が2000年以降となっています。

10年ごとの平均日数で比べると、1971〜1980年は44.3日に対し、2016〜2025年は66.2日と、およそ50年で20日以上も増加しています。

都市化による気温上昇 最高気温の変化は夏より秋や春に顕著

大都市における近年の気温上昇の原因は、地球温暖化に加えて、都市化も大きな影響を及ぼしていると考えられます。

気象庁の統計によると、1929〜2024年の年平均気温の上昇率は、東京都心で3.4℃/100年に対し、都市化の影響が小さい15都市※は1.8℃/100年となっていて、この上昇率の差は都市化の影響とみることができます。

また、東京都心の最高気温の上昇率は、夏は1.7℃/100年に対し、春は2.5℃/100年、秋は2.2℃/100年となっています。夏よりも秋や春の方が顕著に高温が表れています。

※都市化の影響が小さい15都市(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、多度津、宮崎、名瀬、石垣島)

10月も高温 異例の暑さが収まらない

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気象庁は昨日25日に、高温に関する早期天候情報を発表しました。北海道〜沖縄まで全国的に10月1日からかなりの高温となる予想です。

更に今日26日は「東・西日本と沖縄・奄美の長期間の高温に関する全般気象情報」を発表。この先1か月程度も気温の高い状態が続くとして、体調管理などに注意を呼び掛けています。

東〜西日本では10月に入っても場所によって最高気温30℃以上の真夏日になるため、まだまだ熱中症には十分な注意が必要です。

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