2024年衆院選の「1票の格差」を巡る訴訟の上告審判決を受け、記者会見する升永英俊弁護士=26日午後、東京都千代田区 「1票の格差」を巡り、昨年の衆院選を合憲と判断した最高裁判決を受け、原告となった二つの弁護士グループが26日、東京都内でそれぞれ記者会見し、「受け入れ難い」などと不満をあらわにした。
升永英俊弁護士らのグループは判決後、最高裁前で「世界標準は人口比例選挙」と書かれた紙を掲げ、不当性を訴えた。
その後、記者会見に臨んだ升永弁護士は「国会に是正義務があるという言葉が一切なく、受け入れ難い判決だ」と厳しい表情で語った。
伊藤真弁護士は「アダムズ方式」が初めて適用された衆院選だったことに触れ、「(格差が)2倍未満なら良いという話ではない。制度設計した国会を擁護するような判決だ」と批判。「国会はお墨付きをもらったと考えず、さらなる是正の努力をするよう求めたい」と語った。

2024年衆院選の「1票の格差」を巡る訴訟の上告審判決を受け、厳しい表情で紙を掲げる原告の弁護士ら=26日午後、東京都千代田区

2024年衆院選の「1票の格差」を巡る訴訟の上告審判決を受け、記者会見する三竿径彦弁護士(右)ら=26日午後、東京都千代田区