ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第17戦日本GP
9月26日、2025年MotoGP第17戦日本GPの初日プラクティスが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは4番手、ルカ・マリーニは6番手で2台そろって予選Q2ダイレクト進出を決めた。
世界各国を転戦するMotoGPが今年も日本に上陸し、ホンダはチームにとってのホームグランプリを迎えた。大会初日は終日ドライコンディションで開催され、45分間のフリー走行1回目は気温28度、路面温度39度でスタート。リヤタイヤは2台ともミディアムを選択し、フロントにソフトを履くミルが5番手、フロントハードのマリーニが7番手につけて最初の15分を終えた。
セッションが折り返しを迎えると他車もタイムを更新していったが、マリーニは4番手に浮上。最終盤、1台に上を行かれたものの5番手で午前を終えた。ミルは12番手だった。
午後のプラクティスは気温28度、路面温度37度と午前に近いコンディションで行われた。60分間のセッションが始まると、ミルが2番手タイムをマーク。他車にタイムを抜かれミルが7番手に後退すると、今度はマリーニが5番手に浮上し、2台ともに上位に食い込んでいく展開となった。
セッションの半分を消化した時点での順位はミルが7番手、マリーニが10番手だったが、2台は終盤に向けてさらにペースアップ。残り約13分でマリーニが、残り約3分ではミルがそれぞれ暫定トップに立った。その後、数台にタイムを抜かれたが、1分43秒361のミルが4番手、1分43秒503のマリーニが6番手でセッションは終了。ホンダの母国でファクトリーチームは2台そろって予選Q2直接進出を決めた。
また、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)はFP1で最高峰クラス自己最高位の9番手を獲得し、プラクティスは18番手となった。ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)はFP1を13番手、プラクティスを10番手で終え、初日の時点で3人のホンダ勢が予選Q2への切符を手にしている。
ジョアン・ミル(FP1:12番手、プラクティス:4番手)
「(前戦サンマリノGPと公式テストの舞台となった)ミサノよりも大きなポテンシャルをもって再びスタートを切れるのは、本当にポジティブなことだ。ミサノでは(初日プラクティスの転倒で)多くの走行機会を逃し、テストにも参加できなかったため、今日についてはいくつか疑問符が付いていた」
「(使用できる新品の)タイヤが1セットしかなく、チャンスも一度しかない状況だったが、今日はすべてをうまくまとめることができたので満足している。この調子を維持していきたいね」
「ホンダの皆さんの全面的なサポートがあるこの場にいられることは、とても大きなモチベーションになっている。明日の予選Q2は非常に厳しい戦いになるだろうから、今夜は夜通しハードワークを続けなければならない」
ルカ・マリーニ(FP1:5番手、プラクティス:6番手)
「もてぎでの初日は本当にポジティブなものだった。FP1からすでに良い感触で、両セッションを通して速いタイムを出すことができた。ベースがすでにうまく機能していたので、バイクに集中し続けることができ、トップ10圏内を快適にキープすることができたよ」
「ホンダは十分な数のニューパーツを準備するために本当に一生懸命取り組んでくれたので、今では2台のバイクに同じスペックのパーツが採用され、すべてが少し楽になった。まだ改善の余地があり、特にブレーキングで前進できるだろう。この週末は気温が上昇し、前でスタートすることが重要になるので、予選で最大限のパフォーマンスを発揮することに目標をシフトするよ」
[オートスポーツweb 2025年09月26日]