ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第17戦日本GP 初日 9月26日、2025年MotoGP第17戦日本GP MotoGPクラスの初日のプラクティスが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは8番手で予選Q2へダイレクト進出を決めた。アレックス・リンスは19番手で初日を終えている。
年に一度のMotoGP日本GPが開幕。大会初日の朝はやや雲が多いものの、時折日も差すドライコンディションとなり、45分間のフリー走行1回目は気温29度、路面温度39度でスタートした。クアルタラロは最初のランでフロントにハードタイヤ、リヤにミディアムタイヤを選択し、1分45秒667の8番手タイムをマーク。セッション終了まで同じタイヤセットで周回を重ね、1分45秒517で16番手となった。
リンスは、ソフト/ミディアムを履いてコースイン。1回目のランでは1分45秒974で19番手となる。2回目以降はタイヤをハード/ミディアムに替えて走行を続け、1分45秒865の22番手で終えた。
続く60分間のプラクティスは15時ちょうどに開始。すでに日が傾き始めており、気温は27度、路面温度は37度となった。ヤマハのふたりは前後ミディアムでコースイン。クアルタラロは1分44秒709で6番手で1回目のランを終える。後半にはミディアム/ソフトに替えて2回目のランに入ると、いきなり1分44秒044の暫定トップタイムをマークする。
終盤に入り、予選Q2への直接進出をかけたアタック合戦が始まると、1分43秒805へさらにタイムを上げたクアルタラロだったが、ライバルの上がり幅が大きく13番手に後退。しかし、最終アタックで1分43秒594と自己ベストタイムを記録し、8番手でセッション終了。予選はQ2から挑むことが決まった。
一方のリンスは、2回目のランからミディアム/ソフトに履き替えると、1分44秒832に自己ベストを更新し、10番手に浮上する。終盤のアタック合戦では、最終ランの最初の計測ラップで1分44秒013の13番手タイムを刻む。だが、その後に相次いだ転倒で出されたイエローフラッグの影響により、タイムを上げることは叶わず。他車がタイムを延ばしたこともあり、リンスは最終的に19番手と初日は下位に留まる結果となった。
ヤマハ勢のプリマ・プラマック・ヤマハMotoGPにおいては、ジャック・ミラーはFP1が1分45秒277の8番手、プラクティスでは1分44秒113の20番手となった。ミゲール・オリベイラはFP1が1分45秒357で10番手、プラクティスが1分44秒654の22番手で終えている。
ファビオ・クアルタラロ(FP1:16番手、プラクティス:8番手)
「コンディションは普通だったと思う。午前のFP1は、うってつけなミディアムタイヤを使いたくなかった。みんなもタイヤをセーブするためにソフトとハードで走っていたよ」
「午後のセッションは、僕にとってまずまずといったところで、トップ10に入れたことは満足しているよ。土曜日に予選Q1を突破することがどれだけ大変か分かっているから、今日のうちに予選Q2進出を決められるのは良いことだよ。この週末に向けて、一貫性のあるレースペースを発揮するために進み続けるよ。今もいろいろなことに取り組んでいるし、前進できることを願っている」
アレックス・リンス(FP1:22番手、プラクティス:19番手)
「悪くはなかったよ。プラクティス中には、調子は良かったから、予選Q2へ行けるかもしれないと思える場面もあった。トップにも近づけられたけど、終盤は難しかったね」
「最後のタイヤで2回目のアタック中に出たイエローフラッグの影響でコンマ数秒足りなかった。全力は尽くしたし、昨年に出したもてぎでの自己ベストも更新できた。だから、もう少し良くなるように取り組み続けるよ。明日はできることを確認していきたいね」
[オートスポーツweb 2025年09月26日]