予選を睨んだアタック合戦も。初来日の好調アストンマーティン・ヴァルキリーが首位/WEC第7戦FP3

0

2025年09月27日 11:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

007号車アストンマーティン・ヴァルキリー(アストンマーティンTHORチーム) 2025年WEC第7戦富士
 9月27日、静岡県の富士スピードウェイでWEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』のフリープラクティス3のセッションが行われ、アストンマーティンTHORチームの007号車アストンマーティン・ヴァルキリー(ハリー・ティンクネル/トム・ギャンブル)が最速タイムを記録した。

 前日までの暑さから一転、曇に覆われた涼しいコンディションで予選日を迎えた富士。9時30分からは恒例のサーキット・サファリが行われ、バスとレーシングカーが混走する様子が見られた。

 サファリ後の9時50分から、60分間のFP3のセッションが開始。開始時点では気温21度、路面温度27度というコンディションだ。

 セッション序盤では午後の予選/ハイパーポールに向けたシミュレーションと思われるアタックラップを各車が敢行。1分30秒を切るタイムがタイミングモニター上位を占めることになった。

 このアタック合戦で暫定トップタイムを残したのは、007号車アストンマーティン・ヴァルキリー(アストンマーティンTHORチーム)。ハリー・ティンクネルが1分29秒492を刻んだ。以下、38号車、12号車という順でキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの2台のキャデラックVシリーズ.R、009号車アストンマーティン、94号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)、20号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム WRT)、35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)といった車両群が、暫定首位から0.3秒以内にひしめきあう形となった。

 トヨタGAZOO Racingも、8号車GR010ハイブリッドで平川亮、7号車GR010ハイブリッドでニック・デ・フリースが、アタックシミュレーションを行ったものと見られる。

 セッションが折り返しを迎える直前、ベン・タックがドライブするLMGT3クラスの77号車フォード・マスタングGT3(プロトン・コンペティション)が突如白煙を上げ、ターン1でストップ。これにより6分間ほど、フルコースイエローが導入された。

 セッション終盤には93号車プジョーのジャン・エリック・ベルニュがターン3でスピンする場面が見られたものの、クラッシュすることなくコースへと復帰。このほか、終盤にかけての目立ったベストタイム更新はなかった。

 予選前最後となるこのプラクティス、最速タイムは007号車アストンマーティンのものに。上位勢は前述のとおりの並びとなり、8号車トヨタは首位から0.348秒差の9番手、7号車トヨタは0.600秒おくれの12番手となっている。また、ハイパーカー勢の最下位となったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台のポルシェ963などは、本格的なアタックシミュレーションは行わず、ロングランに終始したものと見られる。

 LMGT3クラスでは、ハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(イアン・ジェームス/ザカリー・ロビション/マティア・ドルディ)がクラス最速タイムを記録。59号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)、81号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(TFスポーツ)が続き、佐藤万璃音の95号車マクラーレンはクラス4番手となっている。

 このあと午後には、決勝のスターティンググリッドを決する2ステージ制の予選およびハイパーポールが行われる。

[オートスポーツweb 2025年09月27日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定