決起集会にオンラインで参加し、決意表明する林芳正官房長官=24日、国会内 「この2年の政権運営の経験を生かす」。24日、地元・山口県下関市で開かれた決起集会にオンラインで参加し、後押しを呼び掛けた。
自民党総裁選出馬は3回目。前回同様、危機管理を担う官房長官の立場にあり、活動圏には制約が多い。このため、東京都内で視察を重ね、インターネットをフル活用する。陣営関係者は「本当は本人が地方に行くのが一番なのに」とぼやく。
石破茂首相の継承をうたうのは、首相を前回支持した「石破票」が勝負を左右するとみているからだ。ただ、継続性は足かせにもなるもろ刃の剣。参院選公約の2万円給付を巡る「私だったらやらなかったかも」との発言は、首相周辺から猛反発を浴び、慌てて撤回せざるを得なくなった。
発信力が長年の課題。陣営からは得意の音楽を武器にソフトイメージを売り込むべきだとの声も上がる。重要閣僚を歴任してきたが、更迭などを受けた「ピンチヒッター」のケースも多く、1月19日の誕生日と絡めて「政界119番」と呼ばれてきた。首相の座にも緊急登板はなるだろうか。