
【写真】ドキュメンタリー映画『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』チラシ
1981年にアンドリュー・リッジリーとともにポップデュオ・ワム!を結成し、10代でデビューを果たしたジョージ・マイケル。作詞作曲した「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「ケアレス・ウィスパー」「ラスト・クリスマス」などが世界的ヒット、ソロシンガーとしてもアルバム『フェイス』が1988年度グラミー賞を受賞、通算売上枚数は1億2500万枚以上を記録するなど大成功をおさめた。
本作は、そんなジョージの人生を、ワム!のマネジャーだったサイモン・ネイピア=ベルが監督を務めて描くドキュメンタリー映画。ジョージはいかにしてポップミュージック界の伝説となり、その光と影を生きたのか。
本作では、ベル監督がスティーヴィー・ワンダーやスティーヴン・フライら40人以上の関係者へのインタビューを敢行。ジョージ自身が語る当時のインタビュー映像や写真をはじめとする貴重なアーカイブ資料に加え、未公開映像も多数使用し、音楽性や恋愛、有名人及びセクシャルマイノリティとしての精神的葛藤、匿名で行っていた慈善活動、薬物依存や所属レーベル会社との訴訟問題、メディアとの関係など、栄光と苦悩に満ちた彼の人生を時系列で辿っていく。
ポスタービジュアルは、サングラスと革ジャンを身に着けたジョージが、マイクを手にする姿をモノクロで捉えたもの。下には「愛を歌い続ける男の魂の叫び」というコピーが添えられている。
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そして「ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーを来日させ、二人に日本を案内できたことは、彼らのマネージメント時のハイライトの一つでした。ですから、この映画が日本で上映されることを大変嬉しく思っており、本作ができるだけ多くの観客に届き、ジョージ・マイケルがいかに素晴らしいアーティストであり、人間であったかの真の洞察と理解をもたらすことを願っています」とメッセージを寄せている。
映画『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』は、12月26日より全国順次公開。
■映画『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』あらすじ
1981年、18歳のジョージ・マイケルは、12歳の時からの友人であるアンドリュー・リッジリーとボップデュオ・ワム!を結成。当初契約したインナーヴィジョン・レコーズとの契約の問題でシングルが出せない状況となるが、賢く乗り切る。しかし人気絶頂となっても、ジョージ自身は幸せを感じず、1986年にソロシングル「ディファレント・コーナー」でセクシャリティの葛藤を歌い、直後にワム!は解散を発表。
1987年に発表したソロ・デビューアルバム『フェイス』はグラミー賞を受賞するが、1990年発表の「フリーダム!'90」のMVで、『フェイス』のキーアイテムだった革ジャンを燃やし、ポップスターのイメージから脱却。望んでいたはずの名声と引き換えに葛藤とジレンマを抱えていたジョージは、1988年のテレビのインタビューにて不意打ちで同性愛者か聞かれた際、「違うけど、誰にも関係ない」と答える。
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2002年には、「シュート・ザ・ドッグ」でブレア首相とブッシュ大統領を批判すると、今度はメディア王マードックとの闘いに。そして2011年、オーストリアで肺炎にかかって危篤状態となり…。