宝塚歌劇団星組新トップ暁千星が27日、大阪市の梅田芸術劇場でプレお披露目となる全国ツアー「ダンサ セレナータ」「Tiara Azul−Destino(ティアラ・アスール ディスティーノ)−2」の初日を迎えた。
前トップ礼真琴の後を受け、8月11日付でトップに就任した暁が、新トップ娘役詩ちづるとともに、堂々とした姿でファンを魅了した。
「ダンサ−」(作・演出、正塚晴彦氏)は12年に柚希礼音と夢咲ねねが演じた作品。ダンスシーンがふんだんに盛り込まれ、クラブのトップダンサー・イサアクのダンスに向きあう情熱と詩演じるモニカとの大人の恋模様を演じた。
一方、「Tiara−」(作・演出、竹田悠一■(■は郎の旧字体)氏)は昨年上演されたレビュー作品。アルゼンチンで年に1回行われるカルナバルに出演する人々を描き、暁演じるイグナシオが1年ぶりにカルナバルに帰ってきたという設定で、カルナバルの激しい情熱的なダンスだけでなく、詩とのロマンチックなデュエットダンスも披露した。
カーテンコールでは、副組長の輝咲玲央から「かつて柚希礼音さんにあこがれた暁千星が、こうしてイサアクを演じている姿は胸が熱くなります」「踊れば野獣、普段はかわいい子犬、そのきゅるんきゅるんの瞳に見つめられたら、みんなとりこ」などと紹介された。大きな羽根を背負い、拍手に包まれながらあいさつに立った暁は「全員で無事に初日を迎えることができ、心よりうれしく思います。星組を力強く導いてくれた礼さんから大切なバトンを受け取り、息つく間もなく走り続けてまいりました」。
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支えてくれた関係者やファンに感謝の思いを示しながら、「星組の情熱と熱さ、どんな時も前を向く強さを胸に全国のお客さまに夢と希望をお届けしたい」と誓った。
この公演では、8月1日付で宙組から組替えしてきた瑠風輝が星組デビュー。同期の暁と息の合った演技を見せた。
暁が「同じ舞台に立てる日が」としみじみ語ると、瑠風も「ねぇ」と共感。暁が「新しい風をビュンビュン吹かせてくれています」と笑顔を向けると、瑠風は「温かく迎えてくれて感謝してます。千秋楽まで頑張ります」と意気込んでいた。
全国ツアーは10月24日まで。全国8会場で上演される。
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