多部未華子主演『連続ドラマW シャドウワーク』、桜井ユキ&寺島しのぶの出演決定 超特報解禁

0

2025年09月29日 07:10  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

『連続ドラマW シャドウワーク』に出演する(左から)桜井ユキ、寺島しのぶ (C)佐野広実/講談社 (C)2025 WOWOW
 11月23日から放送・配信される多部未華子主演『連続ドラマW シャドウワーク』(WOWOW)の追加キャストとして、ある女性の不審死を捜査する刑事役で桜井ユキ、女性たちが集う“シェアハウスの家主”役で寺島しのぶの出演が発表された。併せて、超特報映像も公開となった。

【動画】『連続ドラマW シャドウワーク』超特報

 本作は、江戸川乱歩賞作家・佐野広実による2022年刊行の同名小説が原作。夫からのドメスティック・バイオレンスの被害に苦しむ妻たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描くミステリーだ。夫からの壮絶なDVの末、DV被害者の女性たちが集う江ノ島のシェアハウスにたどり着く主人公・紀子役を、WOWOW連続ドラマ初主演の多部未華子が演じる。監督は『俺ではない炎上』の公開も控える山田篤宏。脚本は関久代が担当する。

 「江ノ島のとある家で人生を取り戻していく女性たち」と「館山で発見された女性の不審死を捜査する刑事」という、一見すると交錯することのない二つの視点で展開していく本作。2視点それぞれにおける重要人物の役を、桜井ユキと寺島しのぶが演じる。

 桜井が、『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』(2025年)以来のWOWOWドラマ出演で演じるのは、本作の“もう一人の主人公”とも言える重要人物・北川薫役。

 館山南署の警部補である薫は、正義感が強く優秀だが、ある理由で捜査一課から左遷された経緯を持つ。ある女性の不審死の捜査を担当することになった薫は、自殺として処理されることになったその女性がDV被害にあっていたのではないかと思い至り、死因究明に向けて執念の捜査に乗り出すことに。そんな薫と、“秘密のルール”を共有する紀子たちシェアハウスの住人たちの運命が交錯した時、下される女性たちの決断とは。

 主人公・紀子がたどり着くDV被害者の女性たちが集うシェアハウスを取り仕切る昭江役を演じるのは寺島しのぶ。WOWOWドラマへの出演は、2019年の『連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』での主演以来、約6年ぶりとなる。

 寺島が演じる昭江は、DVシェルターの機能を果たしているシェアハウスを運営しながら住人たちがその後の生活に向けて自立できるよう、彼女たちが働くためのパン店も営むという役どころ。観察眼にたけ何事にも動じない昭江は、夫から命がけで逃れ、その存在に脅かされる女性たちにとっての精神的支柱のような存在だ。やがて紀子が知ることとなる、住人たちの“秘密の行い”に覚悟を持って取り組んでいる昭江。果たしてその行いとは?そして、彼女を突き動かす壮絶なバックボーンとは…。

 超特報映像では、劇中の紀子、薫、昭江の姿が初解禁となった。DV夫から逃れ、一軒の家にたどりついた物語冒頭シーンの紀子と、ある女性の変死体と対面して涙を浮かべる薫。全く別の場所にいる2人は、この後どのように交わっていくのか。そして「生きるため」とつぶやく昭江がつかさどっている、この家の“ルール”とは?

 『連続ドラマW シャドウワーク』は、WOWOWにて11月23日より放送・配信。

※コメント全文は以下の通り

【桜井ユキ、寺島しのぶ コメント全文】

◆北川薫役/桜井ユキ コメント

 原作を読ませていただき「物事の善悪とは何か」ということを深く考えさせられました。

 演じさせていただく薫は、刑事という職に就きながらも、ある痛みを抱えています。

 薫だけではなく、多部さん演じる紀子、そしてシェアハウスで暮らす女性たちは想像もつかない壮絶な日常を過ごしてきた女性です。

 「この人はきっとこうだろう」という私たちの日常でも思い当たる、他者への無責任なジャッジがこの物語にもあります。

 彼女たちがのちに取る選択を、容易く否定も肯定もできませんが、せめて最後まで寄り添っていきたいという想いで臨ませていただきました。

 もがきながらも、新しい道を自らの手で切り開いていく女性たちを、ぜひ見守ってください。


◆昭江役/寺島しのぶ コメント

 台本を読ませていただいた時、“問題作”であり“意欲作”であると感じました。

 昭江は自分と同じような人たちを救いたいという思いで“秘密の行い”をしています。それは“善”ではありませんが、完全なる“悪”でもない。彼女たちが抱えている傷は、月日が経っても一生消えないということを、忘れないように演じたいです。

 多部さんをはじめ、それぞれが適材適所のキャスティングで、撮影現場はこんな内容の話を撮っているのを忘れるほど楽しいです。これからハードなシーンの撮影も待っていますが、私たちなら大丈夫な気がしています。「こういう世界が本当にあるかもしれない」というリアリティを、このメンバーで実現したいです。

 この物語がどんな人に届くか、正直分かりませんし、「こう見てください」とも全く言えません。ただ、彼女たちの行いが“正義”だと映らないといいなとは思います。あとは、私たちは演じるだけなので、監督がどう切り取ってどんな作品になるのか、私も楽しみです。
    ニュース設定